皆既月食2028年12月31日〜2029年1月1日(元日)時間・方角・赤くなる理由【月食シミュレーター付き】
2028年12月31日の深夜から2029年1月1日(元日)の未明にかけて、日本全国で皆既月食が見られます。月がすっぽり地球の影に入り、赤銅色に染まる時間は約73分。年越しの夜空で起こる、見ごたえのある月食です。
皆既月食の答え(東京)
- 欠けはじめ:1月1日 0時07分(部分食の始まり)
- 皆既食:1月1日 1時16分〜2時28分(約73分)
- いちばん深いとき:1月1日 1時52分、西南西の空・高さ59°
- 元に戻る:1月1日 3時37分(部分食の終わり)
月食シミュレーター
時間のスライダーを動かすと、月が地球の影(半影と本影)を通り抜けていく様子を見られます。左上の時刻は日本時間、高さは東京から見た月の高さです。
太陽・地球・月の並びを宇宙から見たり、月から「赤く光る地球」を見たりするなら、月食3Dで、この月食を立体的に再現できます。
月食の進み方(日本時間・東京)
| できごと | 時刻 | 月の方角・高さ | 見え方 |
|---|---|---|---|
| 半影食の始まり | 12月31日 23時02分 | 南東・75° | 月がうすい影(半影)に入る。見た目はほとんど変わりません |
| 部分食の始まり | 1月1日 0時07分 | 南南西・76° | 月の左側(東側)から、地球の濃い影(本影)に入って欠けはじめます |
| 皆既食の始まり | 1月1日 1時16分 | 西南西・66° | 月全体が本影に入り、赤銅色(赤黒い色)に |
| 食の最大 | 1月1日 1時52分 | 西南西・59° | いちばん深く影に入る瞬間。食分 1.25 |
| 皆既食の終わり | 1月1日 2時28分 | 西・52° | 月の左側(東側)から明るさが戻りはじめます |
| 部分食の終わり | 1月1日 3時37分 | 西・39° | 本影から完全に抜けます |
| 半影食の終わり | 1月1日 4時42分 | 西・26° | 月食の終わり |
どの方角を見ればいい?
月食が始まる元日の0時ごろ、月は南の空の高いところにあります。皆既食のころには南西の空へ少し傾きますが、まだ高さ50°以上あり、建物の多い街なかでも見やすい条件です。
冬の満月は空高く昇るので、首を大きく上げて見ることになります。レジャーシートやリクライニングのいすがあると楽です。
皆既食中の月はなぜ赤い?
月が地球の影にすっぽり入っても、真っ黒にはなりません。太陽の光が地球の大気を通るとき、青い光は散らばり、赤い光だけが大気で曲げられて影の中まで届くためです。
夕焼けが赤いのと同じしくみで、地球上のすべての夕焼けと朝焼けの光が月を照らしている、ともいえます。大気中のちりや雲の量によって、明るいオレンジ色から暗い赤黒い色まで、月食ごとに色が変わります。
観察と撮影のコツ
- 部分食の始まりから見る
満月の左側(東側)から少しずつ欠けていきます。地球の影のふちが丸いことがわかります。 - 皆既中は双眼鏡がおすすめ
赤く暗くなった月のまわりに、ふだんは月明かりで見えない冬の星が見えてきます。 - スマホは明るさを下げて
部分食中は明るい部分が白く飛びやすいので、画面の明るさスライダーを下げます。皆既中は三脚で固定し、夜景モードを使いましょう。スマホで星空を撮る方法も参考に。 - 年越しの寒さ対策を
真冬の深夜です。厚手の上着・手袋・カイロを用意して、無理のない範囲で楽しみましょう。
これから日本で見られるほかの月食や日食は日食・月食カレンダー、月の満ち欠けのしくみは月の満ち欠けの仕組みでまとめています。
大みそかの月食を見るための準備
- 防寒:真冬の深夜の観察になる。手袋・帽子・カイロを用意する
- 場所:月は高い空にあるので、ベランダや家の窓からでも見やすい
- 時間:皆既食の時間帯に合わせて外に出る。初もうでの前後に見るのもおすすめ
- 撮影:皆既中の暗い月は、三脚と長めの露出で撮るときれいに写る
月食のしくみを先に予習しよう
月食・日食3Dでは、この月食を選んで、地球の影に月が入っていくようすを宇宙から・地上から見ることができます。当日見える月の形を、時刻をえらんで先に確かめておきましょう。
この月食についての疑問
雲が出ていたら?
雲があると見えませんが、皆既食は1時間以上続くので、雲のすき間から見られることもあります。
月食は目で直接見ても大丈夫?
大丈夫です。月食は、日食とちがって太陽を見るわけではないので、肉眼や双眼鏡、望遠鏡で安心して見られます。
皆既食の月は何色?
赤銅色(しゃくどういろ)と呼ばれる、赤黒い色です。地球の大気の状態によって、明るいオレンジ色から暗い赤まで変わります。
月食を見るときの言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 半影食 | 月が地球のうすい影(半影)に入ること。月が少し暗くなるだけで、目ではわかりにくい |
| 部分食 | 月の一部が、地球のこい影(本影)に入って欠けて見えること |
| 皆既食 | 月全体が本影に入ること。月は真っ暗にはならず、赤銅色に見える |
| 食の最大 | 月がいちばん深く影に入る時刻 |
| ダンジョン尺度 | 皆既食の月の明るさと色を0〜4の5段階であらわす方法。0がいちばん暗い |
月食の観察記録をつけよう
- 時刻と形:10〜15分ごとに、月の欠け方を丸の中にかきこみます。
- 色と明るさ:皆既食中の月の色を「赤い」「オレンジ」「茶色」などとメモし、ダンジョン尺度でも記録します。
- まわりの星:皆既食中は月が暗くなるので、まわりの星が急に増えて見えます。何が見えたかもメモしておきましょう。
大みそかの夜は冷えこむので、防寒をしっかりして、暖かい部屋と行き来しながら観察するのがおすすめです。
この記事のまとめ
- 2028年12月31日の夜から2029年1月1日にかけて、日本全国で皆既月食が見られる
- 皆既食の月は真っ暗にならず、赤銅色に見える
- 月食は肉眼で安全に見られる。双眼鏡があると色がよくわかる
- 冷えこむ大みそかの夜なので、防寒をしっかりして観察しよう
よくある質問
2028年の皆既月食は何時から?
日本時間で、部分食が1月1日 0時07分に始まり、皆既食は1月1日 1時16分から2時28分まで、約73分続きます。
皆既月食はどこで見られる?
日本全国で見られます。月は南の空の高いところにあり、建物の多い街なかでも見やすい条件です。
月食は肉眼で見ても大丈夫?
はい。月食は肉眼で安全に見られます。双眼鏡を使うと、赤くなった月の色の変化がよくわかります。