1等星の一覧と色の違い全21個の名前・星座・見える季節【日本から見える星】
夜空でとくに明るく輝く星を「1等星」と呼びます。全天に21個あり、そのうち日本の本州から見えるのは15〜16個です。1等星の一覧と、星の色の違いが生まれる理由をまとめました。

1等星とは
星の明るさは「等級」で表し、数字が小さいほど明るくなります。1等星は6等星(肉眼で見えるいちばん暗い星)のちょうど100倍の明るさで、1等級違うと明るさは約2.5倍違います。
ふつう、1.5等より明るい星をまとめて1等星と呼びます。シリウスのようにとくに明るい星は、0等やマイナスの等級になります。
1等星の一覧(明るい順)
| 順 | 星の名前 | 星座 | 等級 | 色 | 見ごろ(夜9時ごろ) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | シリウス | おおいぬ座 | −1.5 | 白 | 冬 |
| 2 | カノープス | りゅうこつ座 | −0.7 | 白(黄みがかる) | 冬(南の低空) |
| 3 | リギル・ケンタウルス | ケンタウルス座 | −0.3 | 黄 | 春(沖縄など南の地域のみ) |
| 4 | アークトゥルス | うしかい座 | −0.1 | オレンジ | 春 |
| 5 | ベガ | こと座 | 0.0 | 白 | 夏 |
| 6 | カペラ | ぎょしゃ座 | 0.1 | 黄 | 冬 |
| 7 | リゲル | オリオン座 | 0.1 | 青白 | 冬 |
| 8 | プロキオン | こいぬ座 | 0.4 | 白(やや黄) | 冬 |
| 9 | アケルナル | エリダヌス座 | 0.5 | 青白 | 秋(沖縄など南の地域のみ) |
| 10 | ベテルギウス | オリオン座 | 0.5前後(変光) | 赤 | 冬 |
| 11 | ハダル | ケンタウルス座 | 0.6 | 青白 | 春(沖縄など南の地域のみ) |
| 12 | アルタイル | わし座 | 0.8 | 白 | 夏 |
| 13 | アクルックス | みなみじゅうじ座 | 0.8 | 青白 | 春(八重山など沖縄の南の島) |
| 14 | アルデバラン | おうし座 | 0.9 | オレンジ | 冬 |
| 15 | アンタレス | さそり座 | 1.0 | 赤 | 夏 |
| 16 | スピカ | おとめ座 | 1.0 | 青白 | 春 |
| 17 | ポルックス | ふたご座 | 1.1 | オレンジ | 冬 |
| 18 | フォーマルハウト | みなみのうお座 | 1.2 | 白 | 秋 |
| 19 | デネブ | はくちょう座 | 1.3 | 白 | 夏 |
| 20 | ミモザ | みなみじゅうじ座 | 1.3 | 青白 | 春(沖縄など南の地域のみ) |
| 21 | レグルス | しし座 | 1.4 | 青白 | 春 |
日本から見える1等星・見えにくい1等星
南の空の低いところにある星は、日本からは地平線の上にほとんど昇りません。カノープスは東京では南の地平線すれすれ(高さ約2°)に見え、沖縄ではずっと見やすくなります。
みなみじゅうじ座の2つの星、ケンタウルス座の2つの星、アケルナルは本州からは見えず、沖縄など南の地域で、南の地平線近くに見られます。
星の色が違うのはなぜ?
星の色は、表面の温度で決まります。ガスコンロの炎が青いと高温、ろうそくの炎が赤っぽいと低温なのと同じで、星も温度が高いほど青白く、低いほど赤く見えます。
| 色 | 表面温度の目安 | 代表的な1等星 |
|---|---|---|
| 青白 | 1万〜3万℃ | リゲル、スピカ、レグルス |
| 白 | 約1万℃ | シリウス、ベガ、アルタイル、デネブ |
| 黄 | 約5,000〜6,000℃ | カペラ(太陽もこの仲間) |
| オレンジ | 約4,000〜5,000℃ | アークトゥルス、アルデバラン、ポルックス |
| 赤 | 約3,000℃ | ベテルギウス、アンタレス |
冬はリゲル(青白)とベテルギウス(赤)がオリオン座の中で並び、色の違いがいちばんよくわかります。夏はアンタレス(赤)とベガ(白)を比べてみましょう。
双眼鏡で少しピントをずらすと、星の光が広がって色がさらにわかりやすくなります。
季節ごとの1等星の見つけ方
- 春:北斗七星の柄のカーブをのばして、アークトゥルス→スピカ(春の大曲線)。しし座のレグルスも。
- 夏:ベガ・アルタイル・デネブの夏の大三角と、南の低い空の赤いアンタレス。
- 秋:明るい星が少ない季節。南の低い空にぽつんと光るフォーマルハウトが目印です。
- 冬:1等星が7つも集まる季節。見つけ方は冬の星座の見つけ方で紹介しています。
1等星にまつわる豆知識
- いちばん近い1等星:ケンタウルス座α星(約4.4光年)。日本からはほとんど見えない
- 日本で見えるいちばん近い1等星:シリウス(約8.6光年)
- いちばん遠い1等星:デネブ(1000光年以上と考えられている)
- 南の低い空の1等星:りゅうこつ座のカノープスは、東京では地平線すれすれ。「見ると長生きする」という言い伝えから「南極老人星」とも呼ばれる
1等星で季節を知る
夜8〜9時ごろに南の空に見える1等星で、季節がわかります。春はスピカ、夏はアンタレス、秋はフォーマルハウト、冬はシリウスやベテルギウスが目印です。
1等星についての疑問
1等星はなぜ21個?
0等やマイナスの等級の星もふくめて、1.5等より明るい星を「1等星」とする数え方が一般的で、それにあてはまる星が21個あります。
都会でも1等星は見える?
見えます。1等星は明るいので、街なかでもほとんどの1等星を見つけられます。
いちばん明るい1等星は?
おおいぬ座のシリウスです。約−1.5等で、太陽をのぞくと夜空でいちばん明るい恒星です。
1等星の日本の呼び名
1等星には、昔から日本の各地で親しまれてきた呼び名があります。星の色や、見える季節の暮らしと結びついた名前が多いのが特ちょうです。
| 星 | 日本の呼び名 | 名前のいわれ |
|---|---|---|
| シリウス | 青星(あおぼし) | 青白く強くかがやくことから |
| ベテルギウス | 平家星(へいけぼし) | 赤い色を、平家の赤い旗にたとえた |
| リゲル | 源氏星(げんじぼし) | 白い色を、源氏の白い旗にたとえた |
| アンタレス | 赤星(あかぼし) | 夏の南の空で赤く光ることから |
| スピカ | 真珠星(しんじゅぼし) | 白く上品なかがやきから |
| アークトゥルス | 麦星(むぎぼし) | 麦の取り入れのころ、夕方の空に高く見えることから |
| ベガとアルタイル | 織姫星・彦星 | 七夕の物語から |
| カノープス | 南極老人星 | 南の低い空にまれに見え、見ると長生きするといわれた |
星の名前を覚えるときは、こうした呼び名もいっしょに覚えると、色や季節が思い出しやすくなります。
この記事のまとめ
- 全天で特に明るい21個の星を「1等星」と呼ぶ
- 日本からは、カノープスなど一部を除き、ほとんどの1等星が見える
- 星の色は表面の温度のちがい。赤い星は温度が低く、青白い星は高い
- 季節ごとの1等星を覚えると、星座さがしの目印になる
1等星の位置や色を、今夜の星空で確認できます。
星空を3Dで見る →よくある質問
1等星はいくつある?
全天に21個あります。そのうち日本の本州から見えるのは15〜16個で、残りは南の空の低いところにあるため、沖縄など南の地域でしか見られません。
いちばん明るい星は?
太陽を除くと、おおいぬ座のシリウスです。マイナス1.5等で、冬の夜に南の空で白く輝きます。夜空で月の次に明るい金星や木星は、恒星ではなく惑星です。
赤い星と青い星の違いは?
星の表面の温度の違いです。赤い星は約3,000℃と比較的低温で、青白い星は1万℃以上の高温です。