冬の星座の見つけ方オリオン座から冬の大三角・冬のダイヤモンドまで順番にたどる方法
冬は1年でいちばん明るい星が多い季節です。オリオン座を見つければ、冬の星座はほとんど芋づる式にたどれます。冬の夜空の見つけ方を、目印になる星の順番で紹介します。



冬の星座が見える時期と時間
| 時期 | 夜9時ごろの位置 | 見え方 |
|---|---|---|
| 11月下旬〜12月 | 東の空 | オリオン座が横になって昇ってくる |
| 1月〜2月 | 南の空 | 冬の星座がいちばん高く、見ごろ |
| 3月 | 南西の空 | 夕方のうちに西へ傾き、春の星座と入れ替わる |
星座は毎日約4分ずつ早く昇るので、同じ星座を見るなら、1か月たつと約2時間早い時刻になります。12月なら夜中、10月なら明け方にも冬の星座が見られます。
1. まずオリオン座を見つける
冬の星座探しはオリオン座から始めます。明るい星が4つで長方形をつくり、その真ん中に3つの星が等間隔で斜めに並んでいます(オリオンのベルト、三つ星)。
左上の赤い星がベテルギウス、右下の青白い星がリゲルです。三つ星の下に縦に並ぶ小さな星の中ほどには、肉眼でもぼんやり見えるオリオン大星雲(M42)があります。
2. 三つ星を左下へのばしてシリウス
三つ星の並びを左下へ約8倍のばすと、全天でいちばん明るい恒星シリウス(おおいぬ座)に届きます。白くぎらぎらと強くまたたく星です。地平線に近いと、空気のゆらぎで色が変わって見えることもあります。
3. 冬の大三角をつくる
ベテルギウスとシリウス、そしてその左上(東)にあるプロキオン(こいぬ座)を結ぶと、ほぼ正三角形の冬の大三角になります。冬の大三角の中を、淡い冬の天の川が通っています。
4. 冬のダイヤモンドを一周する
シリウス、プロキオン、ポルックス(ふたご座)、カペラ(ぎょしゃ座)、アルデバラン(おうし座)、リゲルの6つの1等星を結ぶと、大きな六角形の冬のダイヤモンド(冬の大六角形)になります。
- ふたご座:ポルックス(オレンジ)とカストル(白)の兄弟星が仲よく並びます。
- ぎょしゃ座:頭の上近くで黄色く輝くカペラが目印。五角形の星座です。
- おうし座:三つ星を右上へのばすとオレンジ色のアルデバラン。V字形の星の集まり(ヒアデス星団)が牛の顔です。
5. すばるを探す
アルデバランからさらに右上へ進むと、小さな星がぎゅっと集まったすばる(プレアデス星団)があります。肉眼で5〜7個ほどの星が見え、双眼鏡を向けると数十個の青白い星が広がります。
清少納言の『枕草子』にも「星はすばる」と書かれている、昔から親しまれてきた星の集まりです。
冬の星空を見るときのコツ
- 防寒は「やりすぎ」くらいで:じっと空を見ていると体が冷えます。帽子・手袋・カイロがあると安心です。
- 空気が澄んでいる夜を選ぶ:冬は空気が乾いていて、星がくっきり見えます。風の強い夜は星が激しくまたたきます。
- 星の色を比べる:赤いベテルギウス、青白いリゲル、黄色いカペラ。冬は星の色の違いがいちばんわかりやすい季節です。色の違いは1等星の一覧と色の違いで解説しています。
夏の大三角との違いは夏の大三角と冬の大三角の見つけ方、星座ごとの見どころは星と星座の図鑑で紹介しています。
冬の星座が明るく見える理由
冬の夜空には1等星が7つも集まっていて、一年でいちばん華やかです。また、空気が乾燥して澄んでいるため、星がくっきり見えます。
冬の夜空の方向は、天の川銀河の外側を向いていて、比較的近くにある明るい星がたくさん見えることも理由のひとつといわれます。
冬の星座観察の服装
- 重ね着:ダウンなどの防寒着+フリース
- 頭・首・手・足:帽子・ネックウォーマー・手袋・厚手の靴下
- カイロ:ポケットや靴の中に
- 温かい飲み物:体の中から温める
冬の星座についての疑問
冬の星座は何時から見える?
12月なら夜8時ごろには、オリオン座が東の空に昇ってきます。1〜2月は、夜のはじめから南の空に見えます。
冬の星空の観察チャレンジ
- 冬のダイヤモンドの色くらべ:シリウス(青白)、リゲル(青白)、アルデバラン(オレンジ)、ベテルギウス(赤)など、1等星の色のちがいを見くらべましょう。
- オリオン大星雲を双眼鏡で:三つ星の下の小三つ星のまん中に、ぼんやりした光が見えます。
- すばるの星の数を数える:肉眼で何個見えるか数えてみましょう。
冬休みに見られる流星群や初日の出、自由研究のテーマは冬休みの星空2026〜2027へ。
今夜のオリオン座や冬の大三角の位置を、3Dの星空で確認できます。
星空を3Dで見る →冬の星座を3Dで見る
夜空では同じ平面に並んで見える星も、本当は地球からの距離がばらばらです。星めぐり3Dでオリオン座を横から見ると、ベテルギウスやリゲル、三つ星が、それぞれちがう遠さにあるのがわかります。
- おおいぬ座:シリウスは地球から約8.6光年。冬の星座の中でとても近い星です
- おうし座:赤いアルデバランと、すばる(プレアデス星団)の遠さをくらべられます
- 銀河めぐり:冬の天の川は、銀河の中心とは反対の、外側の方向を見ています。夏の天の川より淡く見えるのはそのためです
よくある質問
冬の星座で一番わかりやすいのは?
オリオン座です。明るい星4つの長方形の真ん中に、3つの星が等間隔に並ぶ形はほかにないので、初めてでもすぐ見つけられます。
冬の大三角と冬のダイヤモンドの違いは?
冬の大三角はベテルギウス・シリウス・プロキオンの3つの星を結んだ三角形です。冬のダイヤモンドは、シリウス・プロキオン・ポルックス・カペラ・アルデバラン・リゲルの6つを結んだ大きな六角形です。
冬の星座は何時ごろ見える?
1月〜2月なら夜9時ごろに南の空の高いところに見えます。12月は夜10時ごろから、11月は夜中すぎから東の空に昇ってきます。
すばるはどこにある?
オリオン座の三つ星を右上へのばすと、オレンジ色のアルデバラン(おうし座)があり、さらにその先に小さな星がぎゅっと集まったすばる(プレアデス星団)が見つかります。12月なら21時ごろ東の高い空です。