火星の空の使い方と解説青い夕焼け・火星から見た地球・フォボス
火星の空は、火星のジェゼロ・クレーター(NASAの探査車パーサヴィアランスが調べている場所)に立って、空を見上げるページです。地球とはちがう色の空、青い夕焼け、夜空に光る地球、空を西から東へ横切る衛星フォボスを、天体の位置の計算にもとづいて再現しています。
スマホでもパソコンでも、インストールなしで動きます。
火星の空を開く →使い方
- 時刻:▶で時間が進み、つまみで火星の1日(約24時間40分)の中の時刻を動かせます。
- 昼・夕焼け・夜:その時刻へ飛んで、太陽の方向を向きます。
- 地球をさがす:夜空の地球の方を向いて、拡大します。地球のすぐそばに、月も小さく見えます(日によっては、地球が太陽の近くにあって昼の空にかくれていることもあります)。
- フォボス:火星の衛星フォボスの方を向きます。ドラッグで見回し、+/-やピンチで拡大できます。
- 日付:2026年10月から約2年半の日付をえらべます。
火星の空は、なぜ昼は黄色く、夕焼けは青い?
火星の空には、とても細かい赤茶色のちりがただよっています。このちりは赤っぽい光をよく散らすので、昼の空はうすい黄土色(バタースコッチ色)に見えます。
一方、ちりは青い光を、光が進む向きのまま前へ散らしやすい性質があります。そのため、夕方に太陽の方を見ると、太陽のまわりだけが青白く光る「青い夕焼け」になります。地球とはちょうど反対です。
火星から見た地球
火星から見ると、地球は太陽の近くにある明るい星です。地球から見た金星と同じように、明け方か夕方にしか見えません。いちばん明るいときはマイナス2等ほどで、望遠鏡があれば、すぐそばに月も見えます。
フォボスとダイモス
火星には2つの小さな衛星があります。フォボスは火星のすぐ近く(地表から約6,000km)を、約7時間39分で1周しています。
火星の自転より速く回るので、西からのぼって東へしずみ、1日に2回ほど空を横切ります。ダイモスはもっと遠くをゆっくり回っていて、明るい星のように見えます。
このページの表示について
太陽・地球・月の方向は天文計算ライブラリ(PyEphem)、火星の自転の向きは国際天文学連合(IAU)の値で計算しています。フォボスとダイモスの位置、空の色、地形は、しくみを見やすく表した再現イメージです。
ほかにも、火星めぐりで火星全体を、月面ジャンプで月の上からの景色を見られます。
火星の1日と1年
| 地球 | 火星 | |
|---|---|---|
| 1日の長さ | 約24時間 | 約24時間40分(「ソル」と呼ぶ) |
| 1年の長さ | 約365日 | 約687日(地球の約1.9年) |
| 自転軸の傾き | 約23.4° | 約25°(季節がある) |
| 重力 | 1 | 約0.38 |
火星の1日は地球とほとんど同じ長さで、季節もあります。ただし1年は地球の約2倍で、気温はとても低く、平均で−60℃ほどです。
火星の探査機たち
火星には、これまで多くの探査機が送られてきました。探査車パーサヴィアランスは、2021年にジェゼロ・クレーターに着陸し、昔の湖のあとで生命の手がかりを探しています。
火星の空についての疑問
火星から地球は見える?
見えます。火星の夜空では、地球は明るい星のように見えます。夕方や明け方に、金星のように太陽の近くに見えます。
火星の月はどう見える?
フォボスは火星にとても近いので、1日に2回ほど西から昇り、東へしずみます。ダイモスは小さく、明るい星のように見えます。
火星に行ったら、空は何色?
昼は、空にただよう細かいちりのせいで、うすい黄土色です。夕方になると、太陽のまわりが青く見えます。
火星の気温は?
平均で約−60℃と、とても寒い惑星です。赤道付近の夏の昼には、0℃をこえることもあります。
火星と地球のくらべっこ
| 項目 | 地球 | 火星 |
|---|---|---|
| 直径 | 約1万2700km | 約6800km(約半分) |
| 大気 | 窒素・酸素 | 二酸化炭素が中心で、とても薄い |
| 空の色(昼) | 青 | うすい黄土色 |
| 夕焼け | 赤〜オレンジ | 青 |
| 衛星 | 月(1個) | フォボス・ダイモス(2個) |
空の色が地球と反対になるのは、大気のつくりや、空にただよう細かいちりの大きさが違うためです。
火星の空を知るための言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| ダストストーム | 火星で起こる砂嵐。数年に一度、火星全体をおおうほど大きくなり、昼の空が暗くなる |
| ゾル | 火星の1日のこと。約24時間40分で、地球の1日より少しだけ長い |
| 極冠 | 火星の北極と南極にある白い部分。水の氷と、凍った二酸化炭素(ドライアイス)でできている |
| オリンポス山 | 火星にある太陽系最大級の火山。高さは2万mをこえ、富士山の数倍ある |
| 散乱 | 光が空気やちりにぶつかって、いろいろな方向に広がること。空の色を決めている |
火星の空のよくある勘ちがい
- 「火星の空は赤い」:昼の空は赤というより黄土色(バタースコッチ色)に近い色です。むしろ夕焼けのほうが青白く見えます。
- 「火星は赤いから暑い」:火星は太陽から遠く、空気もうすいので、平均気温は約−60℃ととても寒い惑星です。
- 「火星にも地球と同じような空気がある」:火星の空気の量は地球の1%にも満たず、その約95%は二酸化炭素です。人はそのままでは息ができません。
- 「火星では体重が半分になる」:火星の重力は地球の約38%です。体重30kgの人なら、約11kgぶんの重さに感じます。
この記事のまとめ
- 火星の昼の空は黄土色、夕焼けは青白い。空気中の細かいちりが光を散らすため
- 火星の空気は地球の1%以下で、ほとんどが二酸化炭素。平均気温は約−60℃
- 火星の夜空には、地球と月が明るい星のように見える
- 火星の1日(ゾル)は約24時間40分、1年は地球の約1.9年
- 2つの小さな衛星フォボスとダイモスは、地球の月よりずっと小さく見える
よくある質問
火星の夕焼けは何色?
青白い色です。火星の空にただよう細かいちりが、青い光を前方に散らしやすいため、太陽のまわりだけが青く光ります。
火星から地球は見える?
見えます。太陽の近くにある明るい星として、明け方か夕方の空に見えます。いちばん明るいときはマイナス2等ほどです。
フォボスはどちらからのぼる?
西からのぼって東へしずみます。フォボスは火星の自転よりも速く火星のまわりを回っているためです。
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