流れ星の正体は?なぜ光るのか・流星群や火球との違いをわかりやすく解説
流れ星の正体は、宇宙をただよう小さなちりです。砂つぶほどの大きさのちりが、ものすごい速さで地球の大気に飛び込み、光って見えます。流れ星が光るしくみや、流星群・火球・隕石との違いをわかりやすく解説します。

流れ星はなぜ光る?
宇宙には、彗星や小惑星から出た細かいちりがたくさん漂っています。地球が公転しながらこのちりにぶつかると、ちりは秒速数十kmという猛スピードで大気に飛び込みます。
このとき、ちりと大気がぶつかって高温になり、ちり自身と周りの空気が光ります。これが流れ星です。
- 光る高さ:地上から約100km前後。飛行機が飛ぶ高さ(約10km)のおよそ10倍の高さです。
- ちりの大きさ:多くは1mm〜数cmほど。小さな砂つぶでも、速さがあるので明るく光ります。
- 光っている時間:ほとんどは1秒もかからずに消えます。
流星群とふつうの流れ星の違い
流れ星は一晩中いつでも、1時間に数個ほど流れています(散在流星)。一方、流星群は、彗星が通り道に残したちりの帯の中を、地球が毎年同じ時期に通り抜けることで起こります。
ちりはみな同じ方向から飛び込んでくるので、流れ星が空の1点(放射点)から放射状に飛び出すように見えます。オリオン座流星群はハレー彗星、ふたご座流星群は小惑星ファエトンのちりが元になっています。
次の流星群はいつ見られるかは流星群カレンダー、今夜何個くらい見られるかは流れ星予報で確認できます。
火球と隕石
- 火球(かきゅう):とくに明るい流れ星のこと。金星より明るく光り、色がついたり、光の尾がしばらく残ったりします。大きめのちりが飛び込んだときに見られます。
- 隕石(いんせき):大気の中で燃えつきずに、地上まで落ちてきたもの。ほとんどの流れ星は燃えつきるので、隕石になるのはごくまれです。
流れ星を見るコツ
- 空の広い範囲を眺める
流れ星は空のどこに流れるかわかりません。1点を見つめず、空全体をぼんやり眺めます。 - 15分以上は目を暗さに慣らす
暗さに慣れると、暗い流れ星まで見えるようになります。スマホの画面はできるだけ見ないようにしましょう。 - 明け方のほうが多い
夜明け前は、地球が公転して進む方向の空を見上げることになるので、ちりに正面からぶつかる形になり、流れ星が増えます。
流れ星に願いごとをするのはなぜ?
「流れ星が消えるまでに願いごとを3回唱えるとかなう」という言い伝えは、ヨーロッパから伝わったといわれます。流れ星はほんの一瞬で消えてしまうので、3回唱えるのはとても難しいもの。
それだけ「いつも願いを心に持っている人の願いはかなう」という意味だとも言われています。
流れ星の数は時間によって変わる
ふつうの日でも、空の暗い場所なら1時間に数個ほどの流れ星(散在流星)が見られます。その数は、夕方より明け方のほうが多い傾向があります。
明け方は、地球が進む方向の空を見上げることになるため、ちりに正面からぶつかる形になり、流れ星が多くなるのです。車で走るとき、前の窓に雨つぶが多く当たるのと同じしくみです。
流れ星の色の違い
- オレンジ・黄色:ナトリウムや鉄などの成分
- 緑・青:マグネシウムなどの成分や、高い空の酸素の光
- 赤:大気の窒素など
速い流れ星ほど高い温度になり、明るく、色もはっきりしやすいといわれています。
流れ星を写真に撮るには
流れ星はいつ流れるかわからないので、カメラを固定して連続で撮り続けるのが基本です。広い範囲が写るように、なるべく広角で、放射点から少しはなれた方向を写しましょう。
スマホでの撮り方はスマホで星空を撮る方法で紹介しています。
流れ星についての疑問
流れ星は1日にどれくらい降っている?
地球には、毎日たくさんの宇宙のちりが降りそそいでいて、その量は全体で数十トン〜百トンほどともいわれています。ほとんどは小さなちりで、燃えつきるか、細かな粉になって地上に落ちます。
流れ星の音は聞こえる?
ふつうは聞こえません。流れ星が光るのは地上から100km前後の高い場所なので、音が届くまでには数分かかり、ほとんど聞こえません。ごくまれに、大きな火球で音が聞こえたという報告があります。
流れ星はどれくらいの高さで光る?
多くは地上から約70〜120kmの高さで光ります。
流れ星を見つけやすい方角は?
流星群のときも、放射点の方向だけでなく空全体に流れます。空の広い範囲を見渡すのがいちばんです。
流れ星のことば
| ことば | 意味 |
|---|---|
| 散在流星 | 流星群に関係なく、毎日ばらばらに流れる流れ星 |
| 火球 | とくに明るい流れ星 |
| 流星痕 | 流れ星のあとに残る光の筋 |
| 隕石 | 燃えつきずに地上に落ちてきた石や金属 |
流れ星を知るための言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 流星 | 宇宙の小さなチリ(数mm〜数cm)が大気に飛びこみ、高さ約100kmで光る現象 |
| 流星群 | 毎年同じころに、同じ方向から流れ星がたくさん飛ぶ現象 |
| 放射点 | 流星群の流れ星が、そこから飛び出してくるように見える空の一点 |
| 散在流星 | 流星群に関係なく、どの夜にも飛ぶ流れ星。暗い空なら1時間に数個見える |
| 火球 | とても明るい流れ星。金星より明るいものをいうことが多い |
| 流星痕 | 明るい流れ星のあとに、煙のように光が残る現象。数秒から、長いと数分見えることもある |
流れ星のよくある勘ちがい
- 「流れ星は星が落ちている」:星ではなく、宇宙のチリが大気とぶつかって光っています。ほとんどは地上に届く前に燃えつきます。
- 「予想の数だけ必ず見える」:「1時間に○個」という数は、空がとても暗く、放射点が真上にあるときの理想の数です。実際に見える数は、その数分の1になることが多いです。
- 「放射点の近くだけ見ればいい」:流れ星は空のどこにでも現れます。放射点から少し離れたほうが、長くのびる流れ星が見られます。
この記事のまとめ
- 流れ星は、宇宙のチリが大気に飛びこんで光る現象
- 流星群の夜は、ふだんよりずっと多くの流れ星が見られる
- 空全体をぼんやり見て、目を暗さに慣らすのがコツ
- 流星群の予定は流星群カレンダーで確認できる
流星群の放射点や、流れ星が流れる空を3Dで確認できます。
星空を3Dで見る →よくある質問
流れ星の正体は何?
宇宙をただよう砂つぶほどの小さなちりです。地球の大気に秒速数十kmで飛び込み、高温になって光ります。
流れ星はどのくらいの高さで光る?
地上から約100km前後の高さです。飛行機が飛ぶ高さのおよそ10倍の高さで光っています。
流れ星は毎日見られる?
はい。流星群の時期でなくても、暗い場所なら1時間に数個ほどの流れ星が見られます。流星群の極大の夜なら、もっとたくさん見られます。