夜空でいちばん明るい星は何?金星・木星・シリウスの見分け方【今見える明るい星】
3行でわかる「あの明るい星」
- 夕方の西か明け方の東でひときわ明るい星は金星
- 夜中に高く、落ち着いて明るく光るのは木星(またたかない)
- 冬の夜、南の空でチカチカと色を変えて光るのはシリウス
「あの明るい星は何?」は、夜空でいちばん多い疑問のひとつです。答えの多くは、恒星ではなく惑星です。

明るい天体ランキング
| 順位 | 天体 | 明るさ | 見分けるポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | 金星 | 約−4等 | 夕方の西 または 明け方の東。日没後・日の出前の2〜3時間だけ |
| 2 | 木星 | 約−2〜−3等 | 真夜中にも見える。クリーム色でまたたかない |
| 3 | 火星(地球に近いとき) | 約−1〜−3等 | 赤っぽい。明るさは年によって大きく変わる |
| 4 | シリウス | 約−1.5等 | 冬の南の空。青白くチカチカまたたく |
| 5 | 土星 | 約0〜1等 | 黄色っぽく落ち着いた光 |
| 6 | カノープス・アークトゥルス・ベガ など | 約0等 | 季節ごとの1等星 |
見分け方①:方角と時間
- 日の入り後の西の空でいちばん明るい → 金星(宵の明星)
- 日の出前の東の空でいちばん明るい → 金星(明けの明星)
- 真夜中に高い空で明るい → 木星(または火星・土星)
- 冬の夜、南の空で明るい → シリウス
金星は真夜中には見えない
金星は地球より内側を回る惑星なので、いつも太陽の近くにあります。真夜中に金星が見えることはありません。
見分け方②:またたくかどうか
恒星は、点のように小さいので、空気のゆらぎでチカチカまたたきます。
惑星は、望遠鏡で見ると円い形があるので、ゆらぎの影響が平均されてあまりまたたきません。
くわしい理由は星がまたたく理由で紹介しています。
見分け方③:色
| 天体 | 色 |
|---|---|
| 金星 | 白く輝く |
| 木星 | クリーム色 |
| 火星 | 赤〜オレンジ |
| 土星 | 黄色っぽい |
| シリウス | 青白い(低いと色が変わって見える) |
| ベテルギウス | オレンジ色 |
地平線近くでチカチカ色が変わる星は?
冬の夜、東や南の低い空で、赤・緑・青と色を変えながら光る星を見たことはありませんか。
多くはシリウスです。低い空の光は厚い空気を通るので、プリズムのように色が分かれ、強くまたたきます。UFOと思われることもありますが、ふつうの現象です。
今夜の明るい星を確かめる
いま見えている惑星は惑星カレンダーや今日の星空で確認できます。ほしぞらドームでは、気になる方向にスマホを向けると、その天体の名前がわかります。
季節ごとの「目立つ明るい星」
| 季節 | 夜8〜9時ごろの目立つ星 | 方角 |
|---|---|---|
| 春 | アークトゥルス(オレンジ)、スピカ(青白)、レグルス | 東〜南 |
| 夏 | ベガ、アルタイル、デネブ(夏の大三角)、アンタレス(赤) | 頭の上〜南 |
| 秋 | フォーマルハウト(秋のひとつ星) | 南の低い空 |
| 冬 | シリウス、ベテルギウス、リゲル、プロキオンなど | 南〜東 |
この表の星より明らかに明るく、またたかない星があれば、それは惑星です。
「明るい星が2つ並んでいる」ときは
夕方の空で明るい星が2つ近くに並んでいたら、惑星どうしの接近や、月と惑星の接近かもしれません。
こうした接近は数日で見え方が変わります。月と惑星が並ぶ日は今月の星空で紹介しています。
昼間に見える明るい星
金星は、条件がよければ昼間の青空の中でも見えることがあります。場所を正確に知っていれば、肉眼でも白い点として見つけられます。
太陽の近くを探すときは、太陽を直接見ないよう、建物のかげに太陽をかくして探しましょう。
明るい星を見つけたら試したい3つのこと
- またたきを見る
チカチカしていれば恒星、落ち着いていれば惑星の可能性が高いです。 - 数日後にもう一度見る
惑星は、星座の中を少しずつ動きます。まわりの星との位置関係が変わっていれば惑星です。 - 双眼鏡で見る
木星なら、すぐそばに小さな点(ガリレオ衛星)が並んで見えることがあります。金星は、時期によって満ち欠けした形がわかります。
この3つで、多くの「明るい星」の正体がわかります。
明るい星の正体、季節ごとの答え
| よくある質問 | こたえ(多い順) |
|---|---|
| 冬の夜、南東〜南の空でいちばん明るい星 | シリウス(惑星が近くにいなければ) |
| 夏の夜、頭の上の明るい星 | ベガ(夏の大三角の1つ) |
| 春の夜、東の空のオレンジ色の明るい星 | アークトゥルス |
| 夕方の西の空、ひときわ明るい星 | 金星 |
| 真夜中、高い空で落ち着いて光る星 | 木星(時期によって土星・火星) |
惑星の位置は毎年変わります。「今年はどの惑星がどこにいるか」は惑星カレンダーで確認してください。
明るい星についての疑問
一番星はどの星?
夕方、最初に見える星を「一番星」と呼びます。金星が夕方の空にいる時期は、金星が一番星になることがほとんどです。金星がいない時期は、木星や、季節の1等星が一番星になります。
明るい星がUFOに見えることはある?
あります。低い空の明るい星や惑星は、空気のゆらぎで色が変わったり、ゆれて見えたりするので、動いているように感じることがあります。
昼間でも見える星はある?
金星は、条件がよければ昼間でも見えることがあります。木星やシリウスも、空がとても澄んでいれば、日の入り直後の明るい空で見つけられます。
見まちがえやすい組み合わせ
明るい天体の中には、よく似ていて見まちがえやすいものがあります。
| 組み合わせ | 見分けるポイント |
|---|---|
| 金星と木星 | 金星のほうがずっと明るく、夕方の西か明け方の東の、太陽に近い方向にしか見えない。木星は真夜中の空にも見える |
| 火星と赤い1等星 | 火星はまたたきにくく、何週間かで星座の中を動く。アンタレスやアルデバランはまたたき、位置は変わらない |
| 土星と1等星 | 土星は黄色っぽく、またたかない。まわりに目立つ星がない場所に見えることが多い |
| シリウスと惑星 | シリウスは低い空で強くまたたき、色がちらちら変わる。惑星はほとんどまたたかない |
迷ったときは、ほしぞらドームで今夜の空を表示して、同じ方角を見くらべるのがいちばん確実です。
明るい星の方向にスマホを向けて、名前を調べられます。
ほしぞらドームで調べる →よくある質問
夕方に西の空で光る明るい星は?
多くの場合、金星(宵の明星)です。日の入り後2〜3時間ほど見えます。
真夜中に見える明るい星は?
木星や火星、季節によっては土星です。冬はシリウスも明るく見えます。
いちばん明るい恒星は?
シリウスです。約−1.5等で、冬の南の空に見えます。
星がチカチカ色を変えているのはなぜ?
低い空の光が厚い空気を通るため、空気のゆらぎで色が分かれて見えるからです。