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ほしぞらドーム › 記事一覧 › 星がまたたく理由 ・ 更新 2026-11-02

星がまたたくのはなぜ?惑星がまたたかない理由と、チカチカが強い夜の見分け方

文:HimaL(ほしぞらドーム) ・ 天体の日時や位置は天文計算で求め、公開情報と照らし合わせています(データと計算方法)

3行でわかる「星のまたたき」

「きらきら星」の歌のように、星はチカチカまたたいて見えます。でも、宇宙から見ると星はまたたきません。またたきは、地球の空気が作り出しているのです。

2027年1月20日21時の東京の南の空。冬の1等星と、南の低い空のシリウス
1月20日 21時ごろの南の空(東京)。冬の南の空のシリウスは、低い位置で強くまたたき、色がちらちら変わって見えることがあります。 ほしぞらドームの星空に、星座線と目印を描き足した図です。

またたきの原因は「空気のゆらぎ」

地球のまわりの空気は、場所によって温度や密度が少しずつ違い、いつも風で動いています。

光は、温度の違う空気を通るたびに、ほんの少し曲がります。星の光は細い1本の線のように届くので、曲がり方が変わるたびに明るさや位置が細かくゆれて見えるのです。

身近な例

夏の道路の上で景色がゆらゆら見える「かげろう」と同じしくみです。

惑星がまたたかない理由

恒星はとても遠いので、望遠鏡で見ても点にしか見えません。

一方、惑星は近いので、望遠鏡で見ると小さな円い形があります。円の中のたくさんの点が、それぞれ別々にゆれるため、全体ではゆれが打ち消し合って落ち着いて見えるのです。

恒星惑星
見かけの大きさ点小さな円
またたき強い弱い
例シリウス、ベガ金星、木星、土星

「またたいていない明るい星」を見つけたら、惑星の可能性が高いです。明るい星の見分け方もあわせてどうぞ。

低い空の星ほど強くまたたく

地平線近くの星の光は、空気の層をななめに長く通ってきます。そのぶんゆらぎの影響を強く受けます。

低い空の明るい星が、赤や緑に色を変えながらまたたくのはこのためです。冬のシリウスがよく話題になります。

またたきでわかる「よく見える夜」

天文の世界では、空気のゆらぎの少なさを「シーイング」と呼びます。

冬は星がきれい、でも…

冬は空気が乾いて透明度が高く、星がたくさん見えます。ただ、上空の風が強い日が多く、またたきが強くて望遠鏡では像がゆれやすいこともあります。

宇宙ではまたたかない

空気のない宇宙から見ると、星はまたたきません。ハッブル宇宙望遠鏡などの宇宙望遠鏡が、とてもシャープな写真を撮れるのはこのためです。

地上の大きな望遠鏡では、ゆらぎを打ち消す「補償光学」という技術も使われています。

またたきを観察してみよう

同じ夜に、高い空の星と低い空の星を見比べてみましょう。低い星ほどチカチカしているのがわかります。

また、明るい惑星と、近くの明るい恒星を見比べると、惑星のほうが落ち着いて光っていることがわかります。双眼鏡で見ると違いがよりはっきりします。

またたきと天気の関係

星がよく見えるかどうかの目安は、今日の星空の「星空指数」でも確認できます。

またたきを詩や歌に

星のまたたきは、昔から多くの詩や歌に登場してきました。英語の童謡「きらきら星(Twinkle, Twinkle, Little Star)」の twinkle は、まさに「またたく」という意味です。

またたきは、星が地球の空気を通ってきたしるし。地上から見る星ならではの美しさともいえます。

「またたかない星」が見つかったら

明るいのにまたたかない星は、惑星であることが多いです。どの惑星かは、方角と時間で見分けられます。

くわしい見分け方は夜空でいちばん明るい星は何?で紹介しています。

またたきとプラネタリウム

プラネタリウムのドームに映る星は、ふつうはまたたきません。施設によっては、本物の空に近づけるために、わざと星をまたたかせる演出をしていることもあります。

実際の夜空で、星のまたたきや色の変化を見るのは、本物の空ならではの楽しみです。

またたきを撮影するには

明るい星を、ピントを少しずらして動画で撮ると、またたきによって色や形がくるくる変わるようすを記録できます。低い空のシリウスで試すと、赤・緑・青に変化するのがよくわかります。

またたきについての疑問

都会と田舎で、またたきは違う?

またたきは空気のゆらぎで起こるので、都会でも田舎でも起こります。ただ、都会では暗い星が見えないため、目立つのは明るい星のまたたきになります。

月はまたたく?

またたきません。月は大きく見えるので、ゆらぎの影響が目立たないからです。ただ、望遠鏡で大きく拡大すると、ふちがゆらゆら動いて見えます。

またたきで天気がわかる?

星のまたたきがとくに強い夜は、上空の風が強いことが多く、天気が変わりやすいといわれることもあります。

またたきを知るための言葉

言葉意味
シーイング空気のゆらぎの強さ。シーイングがよい夜は、望遠鏡で見た星や惑星がゆれずにくっきり見える
透明度空気の澄みぐあい。透明度がよいと暗い星まで見える。シーイングとは別のもの
ジェット気流上空を流れる強い西風。日本の上空を通る季節は、またたきが強くなりやすい
補償光学空気のゆらぎで乱れた星の光を、鏡の形をすばやく変えて直すしくみ。大きな天文台の望遠鏡で使われている

「星がよく見える夜」には、透明度がよい夜とシーイングがよい夜の2種類があります。冬の夜は透明度がよいことが多い一方、上空の風が強くまたたきが激しいこともあります。

天の川を見るなら透明度、惑星を望遠鏡で見るならシーイングがよい夜を選びましょう。

今夜の空で、実際の星の位置を3Dで確かめられます。

星空を3Dで見る →

よくある質問

星がまたたくのはなぜ?

地球の空気のゆらぎで、星の光の進む向きが細かく変わるためです。

惑星はまたたかないの?

惑星には小さな円い形があり、ゆらぎが平均されるため、恒星よりまたたきにくいです。

星が赤や緑に光るのはなぜ?

低い空の光は厚い空気を通るため、ゆらぎで色が分かれて見えるからです。

宇宙でも星はまたたく?

いいえ、空気のない宇宙ではまたたきません。

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