ほしぞらドーム

ほしぞらドーム › 記事一覧 › 火星接近2027 ・ 更新 2026-11-01

火星接近2027はいつ?2月20日の距離・明るさ・見える方角(しし座)

文:HimaL(ほしぞらドーム) ・ 天体の日時や位置は天文計算で求め、公開情報と照らし合わせています(データと計算方法)

2027年2月20日ごろ、火星が地球に最接近します。距離は約1億140万km、明るさは−1.1等。約2年2か月ごとにやってくる接近で、2月は一晩中、しし座のあたりで赤く明るく輝きます。

2027年2月20日23時の東京の南東の高い空。しし座の中で赤く光る火星と、近くの月
2027年2月20日 23時ごろの南東の高い空(東京)。火星(−1.1等)はしし座の1等星レグルスから約4°のところ。この夜は満月直前の月が約7°離れて並びます。 ほしぞらドームの星空に、星座線と目印を描き足した図です。

火星接近2027の答え

火星の距離と明るさの変化

日付地球からの距離明るさ見かけの大きさ
2026年11月15日1.97億km0.7等7.1″
2026年12月15日1.58億km0.2等8.9″
2027年1月15日1.21億km-0.5等11.6″
2027年2月20日1.01億km-1.1等13.8″
2027年3月15日1.10億km-0.8等12.7″
2027年4月15日1.41億km-0.0等10.0″
2027年5月15日1.78億km0.5等7.9″

見かけの大きさは直径(秒角)。2027年の接近は、火星が太陽から遠い位置で起こる「小接近」で、2018年の大接近(約5,760万km)の2倍近い距離です。それでも2月の火星は、夜空で目立つ赤い星になります。

どこに見える?

2027年2月の火星はしし座にいます。2月20日ごろの東京では、夜9時ごろに東の空の高さ約45°、真夜中には南の空の高さ約70°まで昇ります。

しし座の1等星レグルスより明るく、赤っぽい色で、またたかずに輝くのが目印です。2月11日ごろには木星も衝を迎えるので、2月の夜は赤い火星と白い木星が夜空の主役です。

火星が「逆戻り」する(逆行)

火星はふだん星座の中を西から東へ少しずつ動いていますが、2027年1月11日ごろから4月2日ごろまでは、反対向きの東から西へ動いて見えます(逆行)。

地球が内側から火星を追いこすために起こる見え方で、しし座の星を目印に毎週同じ時刻に見ると、位置の変化がわかります。

なぜ2年2か月ごとに近づくの?

地球は1年で太陽のまわりを1周しますが、外側を回る火星は約1.9年かかります。地球が火星に追いつくのは約2年2か月(780日)ごとで、そのたびに接近が起こります。

火星の軌道は細長い楕円なので、接近する場所によって距離が大きく変わり、大接近(6千万km以下)と小接近(1億km前後)があります。

望遠鏡で見ると

口径の小さな望遠鏡でも、倍率を100倍以上にすると丸い赤い円盤が見え、条件がよければ白い極冠や暗い模様がわかります。火星の地形やオリンポス山は太陽系3Dで近くから見られます。

2026年11月から12月の明け方には、火星と木星、明けの明星・金星がそろって見えます(明けの明星2026)。

火星の見どころカレンダー

火星をもっと楽しむ

火星の表面は火星めぐりで3Dで回して見られます。オリンポス山やマリネリス峡谷、探査車の着陸地点もわかります。

火星の空では、火星の地上から見た空(青い夕焼けや、夜空に光る地球)を体験できます。地球から見る火星と、火星から見る地球をくらべてみるのもおもしろいです。

火星接近についての疑問

2027年の接近は「大接近」?

2027年の接近は、距離が約1億kmで、大接近(約6000万km以下)にくらべると遠い「小接近」です。それでも、冬の夜空で赤く明るく目立ちます。

次の大接近はいつ?

2035年9月ごろに、地球と火星が大きく近づく大接近が予想されています。

火星が赤いのはなぜ?

火星の表面の砂や岩に、鉄がさびた成分(酸化鉄)が多くふくまれているからです。

火星に行くにはどれくらいかかる?

いまのロケットでは、半年から9か月ほどかかります。地球と火星の位置の関係で、出発しやすい時期は約2年2か月ごとにやってきます。

火星の接近の記録

近年の大きな接近としては、2003年の大接近(約5600万km)がよく知られています。このときは、約6万年ぶりの近さといわれ、話題になりました。2018年にも約5800万kmまで近づく大接近がありました。

望遠鏡で見える火星の模様

2027年の接近では、火星の見かけの大きさは約14秒角です。口径8cm以上の望遠鏡で倍率を150倍ほどにすると、次のような模様がわかることがあります。

模様の名前どんな場所?
極冠北極・南極の白い部分。氷とドライアイスでできている
大シルチス赤道近くの、黒っぽい三角形の模様。火星でいちばん目立つ暗い模様
アキダリア平原北半球にある黒っぽい平原
ヘラス盆地南半球の大きな盆地。明るく見え、白い雲や霜におおわれることもある

火星は約24時間40分で自転するので、毎晩同じ時刻に見ると、見える面が少しずつずれていきます。数日かけて観察すると、火星をぐるりと一周見ることができます。

望遠鏡がなくても楽しめること

肉眼でも、明るさの変化と星座の中の動きは観察できます。1月から3月にかけて、しし座の1等星レグルスと火星の位置を毎週記録すると、火星が逆行するようすがよくわかります。

よくある質問

2027年の火星接近はいつ?

2027年2月20日ごろです。地球との距離は約1億140万km、明るさは−1.1等になります。

火星は何時ごろ、どの方角に見える?

2027年2月は一晩中見えます。夜9時ごろは東の空、真夜中には南の高い空に、しし座の中で赤く輝いています。

次の火星大接近はいつ?

2027年は小接近です。距離が6千万kmを切る大接近は2035年9月(約5,690万km)です。その前の2033年7月にも約6,330万kmまで近づきます。

2027年2月20日の夜、火星の近くに見える天体は?

しし座の1等星レグルスが火星から約4°のところにあります。またこの夜は満月の直前の月が約7°離れて並ぶので、月の明るさに負けない赤い光を探してみてください。

次に読む

初日の出2027(都道府県別の時刻)47都道府県の日の出時刻と方角。いちばん早い場所は?冬至202612月22日。都市別の昼の長さと、日の入りが一番早い日が冬至でない理由。明けの明星2026–2027金星は11月から明け方の東の空に。最大光度は11月26日。今月の星空毎月の流星群・満月・惑星・月と惑星の接近をまとめた月別カレンダー。惑星カレンダー金星・火星・木星・土星が、いつどの方角に見えるか。