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ほしぞらドーム › 記事一覧 › 明けの明星2026 ・ 更新 2026-11-02

明けの明星2026–2027金星はいつ・どの方角に見える?最大光度は11月26日

文:HimaL(ほしぞらドーム) ・ 天体の日時や位置は天文計算で求め、公開情報と照らし合わせています(データと計算方法)

2026年10月下旬に地球と太陽のあいだを通過した金星が、11月中旬から明け方の東の空で輝きはじめます。11月26日ごろに最大光度(−4.5等)、2027年1月4日ごろに太陽からいちばん離れて(西方最大離角・約47°)見やすくなり、2027年の夏まで「明けの明星」として見られます。

2026年11月26日5時30分の東京の東南東の空。最大光度−4.5等で輝く金星と、すぐ近くのスピカ
11月26日 5時30分ごろの東南東の空(東京)。金星(−4.5等)は高さ約24°。すぐ右に見える白い星はおとめ座のスピカで、金星との間は約3°(指2本ほど)です。 ほしぞらドームの星空に、星座線と目印を描き足した図です。

明けの明星2026–2027の答え

月ごとの見え方(東京・日の出1時間前)

月(15日)明るさ方角・高さ光って見える部分見かけの大きさ
2026年11月-4.3等東南東・16°13%51″
2026年12月-4.4等南東・29°38%32″
2027年1月-4.2等南東・24°56%22″
2027年2月-4.0等南東・15°68%17″
2027年3月-3.9等東南東・8°77%14″
2027年4月-3.8等東・3°85%12″
2027年5月-3.8等東北東・1°91%11″

「光って見える部分」は望遠鏡で見たときの満ち欠けの割合、「見かけの大きさ」は直径(秒角)です。春以降は太陽に近づき、日の出前の高さが低くなっていきます。

なぜ明け方にしか見えないの?

金星は地球より内側を回る惑星なので、地球から見るといつも太陽の近くにあります。2026年10月24日ごろに地球と太陽のあいだを通り(内合)、その後は太陽の西側に見えるようになりました。

太陽の西側にあるときは、太陽より先に東から昇るので、明け方の東の空に見えます。これが「明けの明星」です。2027年8月12日ごろに太陽の向こう側へ回り込む(外合)まで、明け方の空にいます。

望遠鏡では細く欠けて見える

11月の金星は、望遠鏡や倍率の高い双眼鏡で見ると三日月のように細く欠けて見えます。地球に近いので見かけも大きく、11月中旬には直径約50″と、1年のうちでもとくに大きな時期です。

その後は少しずつ丸く、小さくなっていきます。金星の満ち欠けのしくみは金星(図鑑)で解説しています。

2026年11月26日5時30分の東京の南東から南の空。最大光度の金星と、高い空に並ぶ木星と火星、水星、スピカ、アークトゥルス
11月26日 5時30分ごろの南東〜南の空(東京)。金星がいちばん明るく見える朝です。南の高い空には木星と火星が並び、地平線近くには水星も見えます。 ほしぞらドームの星空に、目印を描き足した図です。

明け方の空は惑星がにぎやか

2026年11月〜12月の明け方は、金星のほかに木星と火星もそろって見えます。11月16日ごろには火星と木星が約1.2°まで近づき、12月になると火星が2027年2月の接近に向けて明るさを増していきます。

くわしくは火星接近2027と惑星カレンダーへ。元日の初日の出を待つあいだにも、南東の空に金星が見えます(初日の出2027)。

見つけ方のコツ

金星が「明けの明星」と「宵の明星」を行き来するわけ

金星は地球より内側を回っているので、地球から見るといつも太陽の近くにいます。太陽の西側にいるときは明け方の東の空に、東側にいるときは夕方の西の空に見えます。

金星が太陽の向こう側やこちら側を通るときは、太陽に近すぎて見えません。こうして、明けの明星と宵の明星を、約1年7か月の周期でくり返しています。

金星の満ち欠けを観察しよう

双眼鏡や小さな望遠鏡で見ると、金星が月のように欠けて見えることがわかります。地球に近いときは大きく細く、遠いときは小さく丸く見えます。

この満ち欠けは、400年ほど前にガリレオが観察し、「金星は太陽のまわりを回っている」ことの証拠のひとつになりました。

金星についての疑問

明けの明星は何時ごろ見える?

日の出の1〜2時間前に、東の空に見えます。空が明るくなっても、しばらくは見えています。

金星はなぜ「明星」と呼ばれる?

とびきり明るく輝く星だからです。明け方に見えるものを「明けの明星」、夕方に見えるものを「宵の明星」と呼びます。

金星に行った探査機はある?

あります。日本の金星探査機「あかつき」は、金星のまわりを回って、金星の大気や雲の動きを観測しました。

2026年秋〜2027年春の金星の動き

金星は2026年10月24日ごろに太陽と地球の間を通り(内合)、そのあと明け方の東の空に見えるようになりました。日ごとに太陽から離れ、高く、明るくなっていきます。

時期太陽からの離れぐあい明るさようす
11月上旬約17°約−4.0等日の出前の低い空。まだ見つけにくい
11月下旬約37°約−4.4等最大光度(11月26日ごろ)。望遠鏡では細い三日月形
12月約42〜46°約−4.4等日の出前の東南東の空に高く、とても目立つ
2027年1月上旬約47°約−4.3等西方最大離角(1月3日ごろ)。望遠鏡では半月形
2027年2〜3月約40〜44°約−4.0等しだいに丸く、小さくなっていく

明るさは東京での計算による目安です。望遠鏡や双眼鏡で見るときは、日の出のあとに太陽を視野に入れないよう、必ず日の出前に観察しましょう。

この記事のまとめ

よくある質問

金星はいつから明け方に見える?

2026年11月上旬から明け方の東の空の低いところに見えはじめ、11月中旬には日の出1時間前の高さが15°以上になって見つけやすくなります。

明けの明星はいつまで見える?

2027年の初夏ごろまで見られます。春以降は日の出前の高さが低くなり、2027年8月12日ごろの外合のころには見えなくなります。

金星がいちばん明るいのはいつ?

2026年11月26日ごろで、明るさは−4.5等です。夜空でいちばん明るい恒星シリウスのおよそ16倍の明るさです。

11月26日に金星のそばに見える白い星は?

おとめ座の1等星スピカです。11月26日の明け方は金星から約3°(腕をのばした指2本ほど)右に見えます。金星のほうが100倍以上明るいので、まず金星を見つけてから右側を探しましょう。

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