星の色はなぜ違う?赤い星・青白い星の温度と、色で見る1等星
3行でわかる「星の色」
- 星の色は表面の温度で決まる。赤い星ほど低温、青白い星ほど高温
- 赤い星は約3000℃、太陽は約6000℃、青白い星は1万℃以上
- 冬のオリオン座で、赤いベテルギウスと青白いリゲルを見比べるのがおすすめ
夜空の星は白一色に見えるかもしれません。でも、よく見ると赤っぽい星、黄色い星、青白い星があります。その違いは、星の温度をあらわしています。

星の色は温度で決まる
鉄を熱すると、はじめは暗い赤、さらに熱すると黄色、白へと色が変わります。星も同じで、表面の温度が高いほど青白く、低いほど赤く光ります。
ガスコンロの火も、温度の高い部分は青く見えますね。「赤=熱い、青=冷たい」というイメージとは逆なので注意しましょう。
| 色 | 表面温度(目安) | 代表的な星 |
|---|---|---|
| 赤・オレンジ | 約3000〜4500℃ | ベテルギウス、アンタレス、アルデバラン |
| 黄色 | 約5000〜6000℃ | 太陽、カペラ |
| 白 | 約7000〜1万℃ | ベガ、シリウス、デネブ |
| 青白 | 1万℃以上 | リゲル、スピカ |
肉眼で色の違いがわかる星
明るい星ほど、色の違いがよくわかります。次の組み合わせは、見比べるのにぴったりです。
- 冬:オリオン座のベテルギウス(赤)とリゲル(青白)
- 夏:さそり座のアンタレス(赤)と、こと座のベガ(白)
- 春:うしかい座のアークトゥルス(オレンジ)と、おとめ座のスピカ(青白)
見比べるコツ
少し視線をずらしたり、双眼鏡でピントを少し外して見ると、色がはっきりわかります。
星の色と大きさ・寿命
青白い星は、たくさんの燃料を勢いよく使う重くて明るい星が多く、寿命は数百万〜数千万年と短めです。
赤い星には、2つのタイプがあります。
- 赤色矮星:小さく暗い星。数千億年以上も輝き続ける
- 赤色巨星・赤色超巨星:年をとってふくらんだ星。ベテルギウスは、太陽の位置に置くと木星の軌道近くまで届くほど大きい
星の一生の流れは星の一生で紹介しています。
スペクトル型「OBAFGKM」
天文学では、星の色(温度)をO・B・A・F・G・K・Mのアルファベットで分類します。Oがいちばん熱く青白く、Mがいちばん冷たく赤い星です。
太陽はG型の星です。この順番は、英語の語呂合わせ「Oh Be A Fine Girl/Guy, Kiss Me」で覚える人が多いです。
二重星の色の対比
望遠鏡で見ると、色の違う2つの星が並ぶ「二重星」があります。はくちょう座のアルビレオは、オレンジと青の美しい組み合わせで有名です。
くわしくははくちょう座のページをどうぞ。
写真に撮ると色がよくわかる
肉眼では、暗い星の色はほとんどわかりません。目の色を感じる細胞は、暗いところではあまり働かないからです。
カメラで長めの露出をして撮ると、オリオン座の赤いベテルギウスと青白いリゲルのように、星の色がはっきり写ります。ピントを少しずらして撮ると、色がさらにわかりやすくなります。
星の色と季節
- 冬の夜空:青白い星(リゲル、シリウス)と赤い星(ベテルギウス、アルデバラン)がそろい、いちばんカラフル
- 夏の夜空:白いベガ・アルタイル・デネブと、南の空の赤いアンタレスの対比が見どころ
太陽はなぜ「白い」のに黄色く描かれる?
宇宙から見た太陽は、ほぼ白です。地上では、空気が青い光を散らすため、少し黄色っぽく見えます。夕方は、さらに長く空気を通るので赤くなります。
絵本などで太陽が赤や黄色に描かれるのは、こうした見え方や、温かいイメージのためです。
色の違う星を探すおすすめの組み合わせ(双眼鏡)
- アルビレオ(はくちょう座):オレンジと青。小さな望遠鏡で
- アルマク(アンドロメダ座):オレンジと青。望遠鏡で
- すばる:青白い若い星の集まり。双眼鏡で
- ガーネット・スター(ケフェウス座のμ星):肉眼で見える星の中でもとくに赤い星として知られる
見比べるときは、目が暗さに慣れるまで15分ほど待ってからにしましょう。
星の色を表であらわす「HR図」
天文学では、星の色(温度)を横軸、明るさを縦軸にした図「HR図(ヘルツシュプルング・ラッセル図)」がよく使われます。
- 多くの星は、左上(青く明るい)から右下(赤く暗い)へ続く帯「主系列」に並ぶ
- 右上には、赤くて明るい巨星・超巨星(ベテルギウスなど)
- 左下には、白くて暗い白色矮星
星の色と明るさから、その星が一生のどの段階にいるのかがわかります(星の一生)。
星の色についての疑問
緑や紫の星はないの?
星の光はいろいろな色がまざっているので、緑や紫の星には見えません。いちばん強く出る色が緑のあたりの星でも、全体としては白っぽく見えます。
星の色は変わることがある?
星が一生の最後に近づいてふくらむと、表面の温度が下がって赤っぽくなります。ただ、人の一生の間に色が変わって見えることは、ほとんどありません。
写真で星の色が強く写るのはなぜ?
カメラは光をたくさんためられるので、暗い星の色まで写ります。また、画像を仕上げるときに色を強めることもあります。
色と温度を身近なものでたとえると
星の色と温度の関係は、身近なものでも確かめられます。
- 炭火やストーブの電熱線:温度が低いと赤く、高くなるとオレンジ色に光ります。
- ガスコンロの火:よく燃えている高温の炎は青く見えます。
- 電球の色:「電球色」は温度の低い赤っぽい光、「昼光色」は温度の高い青白い光をまねています。
| 星 | 色 | 表面温度(約) |
|---|---|---|
| リゲル | 青白 | 1万2千℃ |
| シリウス | 白 | 1万℃ |
| 太陽 | 黄白 | 5,500℃ |
| アルデバラン | オレンジ | 3,700℃ |
| ベテルギウス | 赤 | 3,300℃ |
赤い星は「熱くない星」ではなく、青い星にくらべて温度が低いだけで、それでも3,000℃以上あります。
この記事のまとめ
- 星の色は表面の温度で決まる。青白い星は熱く、赤い星は温度が低い
- 肉眼でも、ベテルギウスやアンタレスの赤、リゲルやスピカの青白さがわかる
- 双眼鏡で、アルビレオなど色のちがう二重星を見くらべると楽しい
- 太陽は宇宙から見ると白っぽい星
今夜の空で、実際の星の位置を3Dで確かめられます。
星空を3Dで見る →よくある質問
星の色はなぜ違う?
表面の温度が違うためです。温度が高いほど青白く、低いほど赤く光ります。
赤い星と青い星、熱いのはどっち?
青白い星のほうが熱く、1万℃以上あります。赤い星は約3000℃です。
太陽は何色の星?
黄色っぽい白の星で、表面温度は約6000℃です。スペクトル型ではG型に分類されます。
肉眼で色がわかる星は?
ベテルギウス(赤)とリゲル(青白)、アンタレス(赤)、アークトゥルス(オレンジ)などです。