ほしぞらドーム

ほしぞらドーム › 記事一覧 › 星の色の違い ・ 更新 2026-11-02

星の色はなぜ違う?赤い星・青白い星の温度と、色で見る1等星

文:HimaL(ほしぞらドーム) ・ 天体の日時や位置は天文計算で求め、公開情報と照らし合わせています(データと計算方法)

3行でわかる「星の色」

夜空の星は白一色に見えるかもしれません。でも、よく見ると赤っぽい星、黄色い星、青白い星があります。その違いは、星の温度をあらわしています。

2027年1月15日21時の東京の南の空。赤いベテルギウス、青白いリゲル、オレンジのアルデバラン、白いシリウスに色と温度の注記
1月15日 21時ごろの南の空(東京)。同じオリオン座の中でも、ベテルギウスは赤、リゲルは青白く見えます。色のちがいは表面の温度のちがいです。 ほしぞらドームの星空に、星座線と目印を描き足した図です。

星の色は温度で決まる

鉄を熱すると、はじめは暗い赤、さらに熱すると黄色、白へと色が変わります。星も同じで、表面の温度が高いほど青白く、低いほど赤く光ります。

ガスコンロの火も、温度の高い部分は青く見えますね。「赤=熱い、青=冷たい」というイメージとは逆なので注意しましょう。

色表面温度(目安)代表的な星
赤・オレンジ約3000〜4500℃ベテルギウス、アンタレス、アルデバラン
黄色約5000〜6000℃太陽、カペラ
白約7000〜1万℃ベガ、シリウス、デネブ
青白1万℃以上リゲル、スピカ

肉眼で色の違いがわかる星

明るい星ほど、色の違いがよくわかります。次の組み合わせは、見比べるのにぴったりです。

見比べるコツ

少し視線をずらしたり、双眼鏡でピントを少し外して見ると、色がはっきりわかります。

星の色と大きさ・寿命

青白い星は、たくさんの燃料を勢いよく使う重くて明るい星が多く、寿命は数百万〜数千万年と短めです。

赤い星には、2つのタイプがあります。

星の一生の流れは星の一生で紹介しています。

スペクトル型「OBAFGKM」

天文学では、星の色(温度)をO・B・A・F・G・K・Mのアルファベットで分類します。Oがいちばん熱く青白く、Mがいちばん冷たく赤い星です。

太陽はG型の星です。この順番は、英語の語呂合わせ「Oh Be A Fine Girl/Guy, Kiss Me」で覚える人が多いです。

二重星の色の対比

望遠鏡で見ると、色の違う2つの星が並ぶ「二重星」があります。はくちょう座のアルビレオは、オレンジと青の美しい組み合わせで有名です。

くわしくははくちょう座のページをどうぞ。

写真に撮ると色がよくわかる

肉眼では、暗い星の色はほとんどわかりません。目の色を感じる細胞は、暗いところではあまり働かないからです。

カメラで長めの露出をして撮ると、オリオン座の赤いベテルギウスと青白いリゲルのように、星の色がはっきり写ります。ピントを少しずらして撮ると、色がさらにわかりやすくなります。

星の色と季節

太陽はなぜ「白い」のに黄色く描かれる?

宇宙から見た太陽は、ほぼ白です。地上では、空気が青い光を散らすため、少し黄色っぽく見えます。夕方は、さらに長く空気を通るので赤くなります。

絵本などで太陽が赤や黄色に描かれるのは、こうした見え方や、温かいイメージのためです。

色の違う星を探すおすすめの組み合わせ(双眼鏡)

見比べるときは、目が暗さに慣れるまで15分ほど待ってからにしましょう。

星の色を表であらわす「HR図」

天文学では、星の色(温度)を横軸、明るさを縦軸にした図「HR図(ヘルツシュプルング・ラッセル図)」がよく使われます。

星の色と明るさから、その星が一生のどの段階にいるのかがわかります(星の一生)。

星の色についての疑問

緑や紫の星はないの?

星の光はいろいろな色がまざっているので、緑や紫の星には見えません。いちばん強く出る色が緑のあたりの星でも、全体としては白っぽく見えます。

星の色は変わることがある?

星が一生の最後に近づいてふくらむと、表面の温度が下がって赤っぽくなります。ただ、人の一生の間に色が変わって見えることは、ほとんどありません。

写真で星の色が強く写るのはなぜ?

カメラは光をたくさんためられるので、暗い星の色まで写ります。また、画像を仕上げるときに色を強めることもあります。

色と温度を身近なものでたとえると

星の色と温度の関係は、身近なものでも確かめられます。

星色表面温度(約)
リゲル青白1万2千℃
シリウス白1万℃
太陽黄白5,500℃
アルデバランオレンジ3,700℃
ベテルギウス赤3,300℃

赤い星は「熱くない星」ではなく、青い星にくらべて温度が低いだけで、それでも3,000℃以上あります。

この記事のまとめ

今夜の空で、実際の星の位置を3Dで確かめられます。

星空を3Dで見る →

よくある質問

星の色はなぜ違う?

表面の温度が違うためです。温度が高いほど青白く、低いほど赤く光ります。

赤い星と青い星、熱いのはどっち?

青白い星のほうが熱く、1万℃以上あります。赤い星は約3000℃です。

太陽は何色の星?

黄色っぽい白の星で、表面温度は約6000℃です。スペクトル型ではG型に分類されます。

肉眼で色がわかる星は?

ベテルギウス(赤)とリゲル(青白)、アンタレス(赤)、アークトゥルス(オレンジ)などです。

次に読む

双眼鏡で星を見る双眼鏡で見られる天体と、倍率・口径の選び方。星空観察のコツ星がよく見える場所・時間・服装と持ち物。スマホで星空を撮る方法iPhone・Androidの設定と、きれいに撮るコツ。天の川の見える時期見える季節・時間・方角と、見るための条件。今夜の星空地域別に、今夜見える惑星や星座、月の出入りをまとめています。