すばる食202611月24日、満月がすばるをかくす時刻(都市別)と見方
2026年11月24日(火)の夕方から夜にかけて、満月がすばる(プレアデス星団)の前を通り、星を次々にかくす「すばる食」が起こります。日本全国で、月が東の空に昇ったあとの見やすい時間に起こります。

すばる食2026の答え
- 日にち:2026年11月24日(火)の夕方〜夜
- 時刻(東京):18時20分ごろ〜20時ごろ。エレクトラ・タイゲタ・マイアが順番にかくれる
- 方角:東北東の空、高さ30〜45°ほど
- 見方:双眼鏡か望遠鏡がおすすめ。満月の光が強いので、月のふちのすぐそばをよく見る
すばる食とは
月は星座の中を、1時間に自分の直径ほどの速さで西から東へ動いています。月が星の前を通り、星をかくす現象を星食(せいしょく)といい、すばるがかくされるのがすばる食です。
すばるは、月の通り道の近くにあるので、ときどき月にかくされます。ただし、月の通り道は約18.6年の周期で少しずつずれていくため、すばる食が続けて見られる時期と、まったく起こらない時期があります。
いまは、すばる食が毎月のように起こる時期(2023年〜2029年ごろ)にあたります。
今回は、月が満月で、しかも日本で見やすい夕方から夜に起こるのが特ちょうです。
都市別の時刻(2026年11月24日)
星がかくれる時刻(潜入)〜ふたたび現れる時刻(出現)です。すばるの中で明るい3つの星について、東京などの8都市で計算しました。
| 都市 | 月の出 | エレクトラ(3.7等) | タイゲタ(4.3等) | マイア(3.9等) | 月の高さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 15:15 | 18:33〜19:19 | 18:50〜19:45 | 18:57〜19:59 | 32〜48° |
| 仙台 | 15:34 | 18:30〜19:06 | 18:41〜19:39 | 18:50〜19:50 | 30〜47° |
| 東京 | 15:47 | 18:28〜18:58 | 18:36〜19:35 | 18:46〜19:44 | 29〜46° |
| 名古屋 | 16:00 | 18:25〜18:59 | 18:35〜19:32 | 18:44〜19:42 | 26〜43° |
| 大阪 | 16:08 | 18:23〜18:58 | 18:34〜19:30 | 18:43〜19:41 | 24〜41° |
| 広島 | 16:21 | 18:21〜18:59 | 18:34〜19:27 | 18:42〜19:39 | 21〜38° |
| 福岡 | 16:32 | 18:19〜18:58 | 18:33〜19:25 | 18:40〜19:37 | 19〜36° |
| 那覇 | 17:02 | 18:18〜18:40 | 18:22〜19:16 | 18:32〜19:24 | 14〜30° |
東京では、18時28分ごろにエレクトラが月のふちにかくれ、18時58分ごろに反対側から現れます。そのあと、タイゲタ、マイアの順にかくれていきます。西の地域ほど少し早く、北の地域ほど少し遅くなります。
どこを見ればいい?
11月24日の満月は、夕方に東の空から昇ります。すばる食が起こる18時〜20時ごろ、月は東北東の空の高さ30〜45°ほど(東京)にあります。建物にじゃまされない、東の空が開けた場所を選びましょう。
この日の満月は、地球に近い大きめの満月(スーパームーン)でもあります。
見るときのコツ
- 双眼鏡か望遠鏡を使う:満月の光がとても強いので、肉眼ではすばるの星がほとんど見えません。双眼鏡で、月のふちのすぐそばの星を見ましょう。望遠鏡なら、星が月のふちに消える瞬間がはっきりわかります。
- 星は一瞬で消える:月には空気がないので、星はじわじわ暗くなるのではなく、「ふっ」と一瞬で消えます。これが星食のいちばんの見どころです。
- 時刻の数分前から見る:計算の時刻は数分ずれることがあるので、少し早めから見始めましょう。
- 時計を合わせておく:消えた時刻と現れた時刻を秒まで記録すると、立派な観察記録になります。
すばる食を3Dで予習する
ほしぞらドームで日時を「2026年11月24日 18時30分」にして、月を大きく拡大すると、すばるの星が月にかくされていくようすを確かめられます。場所を自分の街にすると、その街での見え方になります。
すばるの探し方や星団のくわしい話はすばるの見つけ方、11月のほかの見どころは11月の星空にまとめています。
星食の観察で何がわかる?
星が月にかくれる時刻を、いろいろな場所でくわしく測ると、月のふちの山や谷の形がわかります。昔は月の位置を正確に知るためにも使われました。いまでも、アマチュア天文家が星食の時刻を測って、記録を集めています。
観察記録のつけ方
星食は、時刻を記録すると立派な観察になります。次のような表を用意しておくと便利です。
| 記録すること | 書き方の例 |
|---|---|
| 観察した場所 | 東京都○○市(自宅の庭) |
| 使った道具 | 双眼鏡(8倍)、または望遠鏡(50倍) |
| 星が消えた時刻 | エレクトラ 18時28分15秒 |
| 星が現れた時刻 | エレクトラ 18時58分40秒 |
| 空のようす | 晴れ・うす雲あり・風が強い など |
| 気づいたこと | 一瞬で消えた・月が明るくて見えにくかった など |
時刻は、スマホの時計(電波で合わせた正確な時刻)で確認すると、秒まで正確に記録できます。動画を撮りながら観察すると、あとで消えた瞬間をくり返し確かめられます。
すばる食についての疑問
すばるの星は全部かくれる?
すばるの中を月が通る道すじによって、かくれる星が変わります。今回は、エレクトラ・タイゲタ・マイア・ケラエノ・アステローペなどがかくれ、アルキオネやアトラスはかくれません。
都市によって時刻がちがうのはなぜ?
月は地球に近いので、見る場所によって、星との重なり方が少しずつちがって見えるからです。北と南、東と西で、数分のちがいが出ます。
雲が出たら?
月が雲のすき間から見えれば観察できます。見えなかったときは、ほしぞらドームで日時を合わせて、すばる食のようすを3Dで確かめてみましょう。
すばると満月の位置を、自分の街の空で確かめられます。
星空を3Dで見る →よくある質問
すばる食はいつ見られる?
2026年11月24日(火)の夕方から夜です。東京では18時20分ごろから20時ごろにかけて、エレクトラ・タイゲタ・マイアなどの星が順番に月にかくれます。
すばる食は肉眼で見える?
満月の光が強いため、肉眼ではすばるの星がほとんど見えません。双眼鏡か望遠鏡で、月のふちのすぐそばを見るのがおすすめです。
すばる食はどの方角で見られる?
東北東の空です。東京では、月の高さは30〜45°ほどで、建物の少ない、東の空が開けた場所なら見られます。