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ほしぞらドーム › 記事一覧 › 光年とは ・ 更新 2026-11-02

光年とは?1光年は何km?わかりやすく解説身近な星までの距離も

文:HimaL(ほしぞらドーム) ・ 天体の日時や位置は天文計算で求め、公開情報と照らし合わせています(データと計算方法)

3行でわかる「光年」

「あの星までは500光年」と聞くと、時間のように感じる人も多いかもしれません。光年は、宇宙の距離をはかるための「ものさし」です。

2027年1月15日21時の東京の南の空。シリウス8.6光年、プロキオン11光年、アルデバラン65光年、すばる440光年、ベテルギウス550光年、リゲル860光年
1月15日 21時ごろの南の空(東京)。となり合って見える星でも、地球からの距離は数光年から数百光年まで大きくちがいます(距離は目安)。 ほしぞらドームの星空に、星座線と目印を描き足した図です。

このページでは、光年の意味と、太陽・月・星までの距離を、身近なものにたとえながら説明します。

光年は「光が1年で進む距離」

光は、宇宙でいちばん速く進むものです。その速さは秒速約30万km。1秒で地球を約7周半するほどです。

この光が1年かけて進む距離を「1光年」と呼びます。計算すると、約9兆4600億kmになります。

ポイント

「光年」の「年」は時間ではありません。光年は距離の単位です。

宇宙は広すぎて、kmで書くと数字のけたが大きくなりすぎます。そこで、光が進む時間を使って距離をあらわすのです。

身近な天体までの距離

光の速さで、いろいろな天体までどれくらいかかるかをくらべてみましょう。

天体距離光で何秒・何年?
月約38万km約1.3秒
太陽約1億5000万km約8分20秒
木星約6〜10億km約33〜54分
いちばん近い恒星(プロキシマ・ケンタウリ)約40兆km約4.2年
シリウス(全天でいちばん明るい恒星)約81兆km約8.6年
ベガ(織姫星)—約25年
すばる(プレアデス星団)—約440年
アンドロメダ銀河—約250万年

太陽の光は、地球に届くまで約8分20秒かかります。いま見ている太陽は、8分あまり前の姿なのです。

見ている星の光は「昔の光」

星の光は、何年も、ときには何千年もかけて地球に届きます。たとえば、すばるの光は約440年前に星を出た光です。

つまり、夜空の星は「いまの姿」ではなく、光が出発したときの姿を見ていることになります。

光年と、天文単位・パーセク

宇宙の距離には、光年のほかにも単位があります。場面によって使い分けられています。

単位大きさよく使う場面
天文単位(au)約1億5000万km(地球と太陽の平均距離)太陽系の中の距離
光年約9.46兆km星や銀河までの距離(ニュースや本)
パーセク(pc)約3.26光年天文学の研究

太陽系の中は「天文単位」、星までの距離は「光年」と覚えておくとわかりやすいです。

星までの距離はどうやって測るの?

近くの星の距離は、年周視差という方法で測ります。地球は1年かけて太陽のまわりを回るので、半年ごとに見る位置が約3億kmずれます。

すると、近くの星ほど、遠くの星を背景にしてわずかに位置がずれて見えます。このずれの大きさから、三角形の計算で距離を求めます。

1838年に、ドイツのベッセルが、はくちょう座61番星の距離をこの方法で初めて測りました。いまは人工衛星(ガイアなど)が、10億個以上の星の位置を精密に測っています。

星までの距離を3Dで体験する

同じ星座の星でも、地球からの距離はばらばらです。星めぐり3Dでは、星座を横から見て、星までの本当の距離をくらべられます。

銀河の広がりは銀河めぐりで、太陽系の大きさは太陽系3Dで確かめられます。

光年のスケールを身近なものにたとえると

数字が大きすぎてイメージしにくいので、太陽を直径1cmのビー玉に縮めて考えてみましょう。

天体本当の距離ビー玉の太陽にしたとき
地球約1億5000万km約1m先(直径0.1mmの砂つぶ)
海王星約45億km約30m先
プロキシマ・ケンタウリ(約4.2光年)約40兆km約290km先(東京から名古屋くらい)

太陽系の外の星は、びっくりするほど遠くにあることがわかります。いちばん近い恒星でさえ、太陽系の大きさのおよそ1万倍もはなれているのです。

「○○光年先の星が爆発した」というニュースの意味

たとえば「600光年先の星が爆発した」と聞いたら、その光は600年かけて地球に届いたということです。

つまり、実際の爆発は600年前に起きていて、わたしたちはその「知らせ」をいま受け取っている、ということになります。遠くを見ることは、過去を見ることなのです。

宇宙でいちばん遠くに見えるもの

大型の望遠鏡では、130億光年以上はなれた銀河も見つかっています。その光は、宇宙が生まれて間もないころに出発した光です。

肉眼で見えるいちばん遠い天体は、約250万光年はなれたアンドロメダ銀河だといわれています。

光年にまつわる、よくある勘ちがい

季節の1等星までの距離

星星座・季節距離(目安)
シリウスおおいぬ座・冬約8.6光年
プロキオンこいぬ座・冬約11光年
アルタイルわし座・夏約17光年
ベガこと座・夏約25光年
アークトゥルスうしかい座・春約37光年
スピカおとめ座・春約250光年
リゲルオリオン座・冬約860光年

同じ「1等星」でも、距離は何十倍も違います。遠くにあるのに明るく見える星は、それだけ本当に明るい星だということです。

まとめ

光年は「光が1年で進む距離」で、約9.46兆km。星の光は何年も、ときには何千年もかけて届くので、夜空を見ることは宇宙の過去を見ることでもあります。

星座の星までの本当の距離を、3Dで見てみましょう。

星めぐり3Dを開く →

よくある質問

1光年は何km?

約9兆4600億kmです。光が1年かけて進む距離です。

光年は時間の単位?

いいえ、距離の単位です。「光が進むのにかかる時間」で距離をあらわしています。

いちばん近い星までは何光年?

太陽をのぞくと、ケンタウルス座のプロキシマ・ケンタウリで約4.2光年です。

太陽の光は何分で地球に届く?

約8分20秒です。

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