光年とは?1光年は何km?わかりやすく解説身近な星までの距離も
3行でわかる「光年」
- 光年は「時間」ではなく「距離」の単位。光が1年かけて進む距離のこと
- 1光年は約9兆4600億km。光は1秒で地球を約7周半するほど速い
- 夜空の星は、近いものでも数光年、遠いものは数千光年はなれている
「あの星までは500光年」と聞くと、時間のように感じる人も多いかもしれません。光年は、宇宙の距離をはかるための「ものさし」です。

このページでは、光年の意味と、太陽・月・星までの距離を、身近なものにたとえながら説明します。
光年は「光が1年で進む距離」
光は、宇宙でいちばん速く進むものです。その速さは秒速約30万km。1秒で地球を約7周半するほどです。
この光が1年かけて進む距離を「1光年」と呼びます。計算すると、約9兆4600億kmになります。
ポイント
「光年」の「年」は時間ではありません。光年は距離の単位です。
宇宙は広すぎて、kmで書くと数字のけたが大きくなりすぎます。そこで、光が進む時間を使って距離をあらわすのです。
身近な天体までの距離
光の速さで、いろいろな天体までどれくらいかかるかをくらべてみましょう。
| 天体 | 距離 | 光で何秒・何年? |
|---|---|---|
| 月 | 約38万km | 約1.3秒 |
| 太陽 | 約1億5000万km | 約8分20秒 |
| 木星 | 約6〜10億km | 約33〜54分 |
| いちばん近い恒星(プロキシマ・ケンタウリ) | 約40兆km | 約4.2年 |
| シリウス(全天でいちばん明るい恒星) | 約81兆km | 約8.6年 |
| ベガ(織姫星) | — | 約25年 |
| すばる(プレアデス星団) | — | 約440年 |
| アンドロメダ銀河 | — | 約250万年 |
太陽の光は、地球に届くまで約8分20秒かかります。いま見ている太陽は、8分あまり前の姿なのです。
見ている星の光は「昔の光」
星の光は、何年も、ときには何千年もかけて地球に届きます。たとえば、すばるの光は約440年前に星を出た光です。
つまり、夜空の星は「いまの姿」ではなく、光が出発したときの姿を見ていることになります。
- ベガ(約25年):あなたが見ている光は、約25年前にベガを出た光
- ベテルギウス(約500〜600光年):日本の室町時代ごろに出発した光
- アンドロメダ銀河(約250万光年):人類の祖先が暮らしていたころに出た光
光年と、天文単位・パーセク
宇宙の距離には、光年のほかにも単位があります。場面によって使い分けられています。
| 単位 | 大きさ | よく使う場面 |
|---|---|---|
| 天文単位(au) | 約1億5000万km(地球と太陽の平均距離) | 太陽系の中の距離 |
| 光年 | 約9.46兆km | 星や銀河までの距離(ニュースや本) |
| パーセク(pc) | 約3.26光年 | 天文学の研究 |
太陽系の中は「天文単位」、星までの距離は「光年」と覚えておくとわかりやすいです。
星までの距離はどうやって測るの?
近くの星の距離は、年周視差という方法で測ります。地球は1年かけて太陽のまわりを回るので、半年ごとに見る位置が約3億kmずれます。
すると、近くの星ほど、遠くの星を背景にしてわずかに位置がずれて見えます。このずれの大きさから、三角形の計算で距離を求めます。
1838年に、ドイツのベッセルが、はくちょう座61番星の距離をこの方法で初めて測りました。いまは人工衛星(ガイアなど)が、10億個以上の星の位置を精密に測っています。
星までの距離を3Dで体験する
同じ星座の星でも、地球からの距離はばらばらです。星めぐり3Dでは、星座を横から見て、星までの本当の距離をくらべられます。
銀河の広がりは銀河めぐりで、太陽系の大きさは太陽系3Dで確かめられます。
光年のスケールを身近なものにたとえると
数字が大きすぎてイメージしにくいので、太陽を直径1cmのビー玉に縮めて考えてみましょう。
| 天体 | 本当の距離 | ビー玉の太陽にしたとき |
|---|---|---|
| 地球 | 約1億5000万km | 約1m先(直径0.1mmの砂つぶ) |
| 海王星 | 約45億km | 約30m先 |
| プロキシマ・ケンタウリ(約4.2光年) | 約40兆km | 約290km先(東京から名古屋くらい) |
太陽系の外の星は、びっくりするほど遠くにあることがわかります。いちばん近い恒星でさえ、太陽系の大きさのおよそ1万倍もはなれているのです。
「○○光年先の星が爆発した」というニュースの意味
たとえば「600光年先の星が爆発した」と聞いたら、その光は600年かけて地球に届いたということです。
つまり、実際の爆発は600年前に起きていて、わたしたちはその「知らせ」をいま受け取っている、ということになります。遠くを見ることは、過去を見ることなのです。
宇宙でいちばん遠くに見えるもの
大型の望遠鏡では、130億光年以上はなれた銀河も見つかっています。その光は、宇宙が生まれて間もないころに出発した光です。
肉眼で見えるいちばん遠い天体は、約250万光年はなれたアンドロメダ銀河だといわれています。
光年にまつわる、よくある勘ちがい
- 「100光年先の星は、100年後に見えなくなる?」:いいえ。いま届いている光は100年前に出た光というだけで、星が消えるわけではありません。
- 「光年が大きいほど暗い?」:近い星でも暗いものはあり、遠い星でもとても明るく見えるものがあります。明るさは距離と星そのものの明るさの両方で決まります(等級)。
- 「星座の星はみんな同じ距離?」:いいえ。同じ星座でも、数十光年の星と数千光年の星が並んでいることがあります。
季節の1等星までの距離
| 星 | 星座・季節 | 距離(目安) |
|---|---|---|
| シリウス | おおいぬ座・冬 | 約8.6光年 |
| プロキオン | こいぬ座・冬 | 約11光年 |
| アルタイル | わし座・夏 | 約17光年 |
| ベガ | こと座・夏 | 約25光年 |
| アークトゥルス | うしかい座・春 | 約37光年 |
| スピカ | おとめ座・春 | 約250光年 |
| リゲル | オリオン座・冬 | 約860光年 |
同じ「1等星」でも、距離は何十倍も違います。遠くにあるのに明るく見える星は、それだけ本当に明るい星だということです。
まとめ
光年は「光が1年で進む距離」で、約9.46兆km。星の光は何年も、ときには何千年もかけて届くので、夜空を見ることは宇宙の過去を見ることでもあります。
星座の星までの本当の距離を、3Dで見てみましょう。
星めぐり3Dを開く →よくある質問
1光年は何km?
約9兆4600億kmです。光が1年かけて進む距離です。
光年は時間の単位?
いいえ、距離の単位です。「光が進むのにかかる時間」で距離をあらわしています。
いちばん近い星までは何光年?
太陽をのぞくと、ケンタウルス座のプロキシマ・ケンタウリで約4.2光年です。
太陽の光は何分で地球に届く?
約8分20秒です。