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ほしぞらドーム › 記事一覧 › 星の等級とは ・ 更新 2026-11-02

星の等級とは?1等星と6等星の明るさの違いをわかりやすくマイナス等級も

文:HimaL(ほしぞらドーム) ・ 天体の日時や位置は天文計算で求め、公開情報と照らし合わせています(データと計算方法)

3行でわかる「等級」

「1等星」「6等星」という言葉は、星の明るさのランクをあらわしています。数字が小さいほど明るい、というのが最初のポイントです。

2027年1月15日21時の東京の南の空。オリオン座の星とシリウス、アルデバランに等級の数字をそえた図
1月15日 21時ごろの南の空(東京)。オリオン座の星の明るさを等級でくらべた図です。数字が小さいほど明るく、シリウスはマイナスの等級です。 ほしぞらドームの星空に、星座線と目印を描き足した図です。

等級は「数字が小さいほど明るい」

等級のはじまりは、2000年以上前の古代ギリシャです。天文学者ヒッパルコスが、肉眼で見える星を明るさで6つのグループに分けました。

いちばん明るい星を「1等星」、やっと見える暗い星を「6等星」としたのが始まりです。

覚え方

順位と同じ、と考えるとわかりやすいです。1位(1等星)がいちばん明るく、6位(6等星)がいちばん暗い。

1等級で約2.5倍、5等級で100倍

19世紀に、等級は計算できるようにきちんと決められました。5等級の差が、ちょうど100倍の明るさの差になるように決めたのです。

等級の差明るさの差
1等級約2.5倍
2等級約6.3倍
3等級約16倍
5等級100倍
10等級1万倍

つまり1等星は、6等星の約100倍明るい星です。

0等やマイナスの等級もある

1等星より明るい天体は、0等、−1等…と、マイナスの数字であらわします。

天体おおよその等級
太陽約−27等
満月約−13等
金星(いちばん明るいころ)約−4.7等
木星約−2〜−3等
シリウス(いちばん明るい恒星)約−1.5等
ベガ約0等
北極星約2等
肉眼で見える限界(暗い空)約6等

夜空でとても明るく光る星があれば、それは金星や木星などの惑星であることが多いです。くわしくは夜空でいちばん明るい星の見分け方で紹介しています。

見かけの等級と絶対等級

ふつう「等級」というと、地球から見た明るさ(見かけの等級)のことです。

でも、近くにある暗い星も、遠くにある明るい星も、同じくらいに見えることがあります。そこで、すべての星を同じ距離(32.6光年)に並べたときの明るさを「絶対等級」と呼びます。

街なかでは何等星まで見える?

空の明るさによって、見える星の等級は大きく変わります。

場所見える星の目安見える星の数(全天)
都心2〜3等星まで数十〜100個ほど
郊外4等星くらいまで数百個
山や海など暗い場所6等星まで数千個

星が少ないと感じたら、街の明かりから少しはなれてみましょう。星空観察のコツや星がきれいに見える場所の選び方も参考にしてください。

1等星は全部で21個

夜空でとくに明るい「1等星」は、全天に21個あります。日本からはそのうち15〜16個ほどを見ることができます。

季節ごとの1等星は1等星一覧で紹介しています。冬は1等星が多く、オリオン座だけで2つあります。

星の明るさが変わる「変光星」

星の中には、明るさが変わる変光星もあります。

等級を自分で確かめてみよう

明るさのわかっている星と見比べると、ほかの星の等級を目で見積もることができます。たとえば北斗七星には、約2等の星と約3等の星(メグレズ)が並んでいます。

「メグレズより少し暗い」なら3等台、というように比べていくと、星の明るさの感覚がつかめます。空の明るさの目安にもなります。

天体写真の「何等まで写る?」

カメラは光をためることができるので、肉眼より暗い星まで写せます。スマホで数秒の露出をすると、空の暗い場所なら6〜7等星くらいまで写ることもあります。

大型望遠鏡では、20等をはるかにこえる暗い天体まで観測されています。ハッブル宇宙望遠鏡は、約30等級の銀河もとらえています。

明るさをあらわす言葉のいろいろ

言葉意味
視等級(見かけの等級)地球から見たときの明るさ
絶対等級32.6光年の距離に置いたときの明るさ
極限等級その場所や道具で見える、いちばん暗い星の等級
等級(数字の前の「−」)0等より明るいことをあらわす

天文の記事やニュースで「○等」と出てきたら、ほとんどは視等級のことです。

等級についての疑問

なぜ数字が小さいほど明るいの?

古代ギリシャで、いちばん明るい星を「1番目のグループ(1等)」としたのが始まりだからです。順位と同じように考えるとわかりやすいです。

「1.5等」のような小数もあるの?

あります。いまの等級は計算で決めているので、0.1等ごとなど細かくあらわせます。ニュースや図鑑では、四捨五入して「1等星」「2等星」と呼ぶことが多いです。

惑星の等級は変わるの?

変わります。惑星は地球との距離や、太陽の光の当たり方が変わるため、時期によって明るさが大きく変わります。火星は、地球に近いときと遠いときで、明るさが50倍以上ちがうこともあります。

等級の差と明るさの比

等級の差明るさの比(約)例
1等2.5倍1等星と2等星
2等6.3倍1等星と3等星
3等16倍1等星と4等星
5等100倍1等星と6等星
10等1万倍肉眼の限界(6等)と、望遠鏡で見える16等星
14等約40万倍太陽(−26.7等)と満月(−12.7等)

表を使うと、明るい天体どうしの明るさの比べっこができます。たとえば、太陽は満月の約40万倍も明るいことがわかります。金星(約−4等)とシリウス(約−1.5等)は約2.5等の差なので、金星はシリウスの約10倍明るく見えます。

今夜の空で、実際の星の位置を3Dで確かめられます。

星空を3Dで見る →

よくある質問

1等星と6等星はどれくらい明るさが違う?

約100倍です。5等級の差が100倍の明るさの差になるように決められています。

マイナス等級とは?

1等星より明るい天体の等級です。0等の次が−1等で、数字が小さいほど明るくなります。

いちばん明るい恒星は?

太陽をのぞくと、おおいぬ座のシリウスで約−1.5等です。

肉眼で見える一番暗い星は何等?

空が暗い場所で、約6等星までです。

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