夜空をゆっくり動く光は何?人工衛星・ISS・飛行機・流れ星・スターリンクの見分け方
3行でわかる「動く光」
- 赤や緑に点滅していれば飛行機
- 点滅せず、数分かけて静かに横切るなら人工衛星。とても明るければISS
- 一瞬(1秒以内)でスッと消えるのは流れ星
星空を見ていると、星のような光がゆっくり動いていくことがあります。たいていは人工衛星や飛行機です。いくつかのポイントで、正体を見分けられます。
見分け方の早見表
| 正体 | 点滅 | 動く速さ | 見える時間 | 見える時間帯 |
|---|---|---|---|---|
| 飛行機 | する(赤・緑・白) | ゆっくり | 長い | 一晩中 |
| 人工衛星 | しない | 数分で空を横切る | 数分 | 日没後・日の出前の2〜3時間 |
| ISS(国際宇宙ステーション) | しない | 数分で空を横切る | 最大5分ほど | 日没後・日の出前 |
| スターリンク(打ち上げ直後) | しない | 数分 | 数分 | 日没後・日の出前 |
| 流れ星 | しない | とても速い | 1秒以内 | 一晩中(明け方に多い) |
飛行機:点滅するライト
飛行機には、赤(左の翼)と緑(右の翼)の航空灯、白くフラッシュする衝突防止灯がついています。点滅が見えたら飛行機です。
遠くの飛行機は音が聞こえないこともありますが、ライトの点滅で見分けられます。
人工衛星:点滅せず、静かに動く
人工衛星は自分では光りません。太陽の光を反射して光っています。
そのため、地上は夜でも、空の上の衛星にはまだ日が当たっている日没後・日の出前の数時間によく見えます。真夜中は地球の影に入って見えにくくなります。
途中でふっと消えることも
動いていた光が、空の途中でだんだん暗くなって消えることがあります。衛星が地球の影に入ったためです。
ISS:いちばん明るく見える人工衛星
国際宇宙ステーション(ISS)は、高さ約400kmを約90分で地球を1周しています。
サッカー場ほどの大きさがあり、太陽の光を強く反射するため、1等星よりずっと明るく、金星に近いくらい明るくなることもあります。
いつ・どの方角に見えるかは、ISSが見える時間で確認できます。
スターリンク:光の列
打ち上げ直後のスターリンク衛星は、たくさんの光が一列に並んで同じ方向へ動いていきます。数日〜数週間で高度が上がると、ばらばらになって目立たなくなります。
見える日時はスターリンクが見える時間で紹介しています。
流れ星:一瞬で消える
流れ星は、宇宙のちりが大気に飛びこんで光る現象です。ほとんどが1秒以内に消えます。
特に明るいものは火球と呼ばれ、数秒光ったり、光の筋(流星痕)が残ったりすることもあります。くわしくは流れ星の正体へ。
チェックリスト
- □ 点滅している → 飛行機
- □ 点滅せず、ゆっくり数分かけて横切る → 人工衛星
- □ 金星くらい明るく、数分かけて横切る → ISSの可能性大
- □ 光がいくつも一列に並んで動く → スターリンク
- □ 1秒以内に消えた → 流れ星
- □ 動かず、色を変えてチカチカ → 低い空の明るい星(またたき)
ISSを見るためのコツ
- 見える日時と方角を調べる
ISSが見える時間で、地域ごとの予報を確認します。 - 数分前から待つ
予報の方角の、地平線近くから現れます。 - 動きを目で追う
数分かけて空を横切り、途中でふっと消えることもあります。
それでもわからない光は?
夜空には、ほかにも次のような光が見えることがあります。
- ドローン:低い空をゆっくり動いたり、止まったりする。ライトの色が変わることも
- 気球やスカイランタン:風に流されてゆっくり動く
- ロケットの打ち上げ:打ち上げ直後に、雲のような光の広がり(ロケットの排気)が見えることがある
動きの速さ、点滅、音、見えた時間を記録しておくと、あとで調べやすくなります。
動く光を記録するときのポイント
- 見えた時刻(分まで)
- 現れた方角と、消えた方角
- 見えていた時間(何秒・何分)
- 明るさ(金星くらい、1等星くらい など)
- 点滅や色の有無
時刻と方角がわかれば、ISSやスターリンクの予報と照らし合わせて、正体を確かめられます。
人工衛星はどれくらいある?
地球のまわりには、通信・気象観測・位置情報(GPSなど)のための人工衛星が、たくさん回っています。近年は、インターネット通信のための衛星が大量に打ち上げられ、数千基以上が運用されています。
夕方や明け方に空を数分見ていると、点滅しない光がゆっくり動いていくのを見つけられることがよくあります。
星の観察への影響
人工衛星が増えたことで、天体写真に衛星の光の線が写りこむことが増えました。天文学者の観測にも影響が出ていて、衛星を暗くする工夫などが進められています。
動く光についての疑問
人工衛星はどうして光るの?
人工衛星は自分では光りません。太陽の光を反射して光っています。だから、地上が暗く、空の上の衛星には日が当たっている夕方と明け方に見えるのです。
流れ星と人工衛星はどう違う?
流れ星はほとんどが1秒以内に消えます。人工衛星は数分かけてゆっくり空を横切ります。
とても明るく光って、すぐ暗くなった衛星は?
衛星の太陽電池パネルなどが、ちょうど太陽の光を地上に向けて反射したときに、一瞬明るく光ることがあります。
ほかにも見える「動く光」
- ドローン:赤や緑のライトが点滅し、空中で止まったり、急に向きを変えたりします。日本では、夜にドローンを飛ばすには国の承認などが必要です。
- ドローンショー:たくさんの光が集まって絵や文字をつくります。イベントの日時が公開されていることが多いです。
- 気球やランタン:風に流されてゆっくり動きます。オレンジ色にゆらめく光は、空に飛ばしたランタンのこともあります。
- サーチライト:雲に光の輪や帯が映って、動いて見えることがあります。
光が点滅していれば飛行機やドローン、点滅せずに一定の速さで動けば人工衛星、一瞬で消えれば流れ星、と覚えておくと、ほとんどの光を見分けられます。
この記事のまとめ
- 点滅する光は飛行機やドローン
- 点滅せず、一定の速さで動く光は人工衛星(ISSやスターリンク)
- 一瞬で消える光は流れ星
- 迷ったら、時刻と方角をメモして、あとで調べよう
今夜見える人工衛星やISSの位置を、3Dで確かめられます。
星空を3Dで見る →よくある質問
夜空をゆっくり動く光は何?
多くは人工衛星か飛行機です。点滅していれば飛行機、点滅せず数分で空を横切れば人工衛星です。
人工衛星が見える時間は?
日没後と日の出前の、それぞれ2〜3時間ほどです。衛星に太陽の光が当たっている時間に見えます。
光が一列に並んで動いていたのは?
打ち上げ直後のスターリンク衛星の可能性が高いです。
ISSはどれくらい明るい?
1等星よりずっと明るく、金星に近いくらい明るく見えることもあります。