秋の星座の見つけ方ペガススの四辺形からアンドロメダ・カシオペヤ・ペルセウスへ
3行でわかる「秋の星座」
- 出発点は、頭の上近くのペガススの四辺形(秋の四辺形)
- 四辺形の左上からアンドロメダ座→ペルセウス座、北にカシオペヤ座
- 南の低い空でひとつだけ明るい星はフォーマルハウト(秋のひとつ星)
秋の夜空は、夏や冬にくらべて明るい星が少なく、少しさびしく見えます。でも、大きな四角形を目印にすれば、物語でつながった星座を順番にたどれます。

見ごろの時期と時間
秋の星座は、10月なら夜9時ごろ、11月なら夜8時ごろ、12月なら夜7時ごろに、頭の上から南の空に見えます。
① ペガススの四辺形を見つける
頭の上近く、南寄りの高い空を見上げると、2等星と3等星が4つで大きな四角形をつくっています。これがペガススの四辺形です。
腕をのばしたこぶし1つ半〜2つ分ほどの大きさがあります。四角形の中には明るい星がほとんどありません。
ポイント
四辺形の左上の星アルフェラッツは、じつはアンドロメダ座の星です。ここが次の星座への入り口になります。
② アンドロメダ座とアンドロメダ銀河
アルフェラッツから、左(北東)へ2等星が2つ、ゆるやかなカーブで並んでいます。これがアンドロメダ座です。
2つ目の星ミラクから北西へ星を2つたどると、アンドロメダ銀河(M31)があります。暗い空なら、肉眼でもぼんやりした光に見えます。約250万光年先の、となりの銀河です。
③ ペルセウス座
アンドロメダ座の星の並びを、さらに左(北東)へのばすと、ペルセウス座です。冬の天の川の中にあります。
- アルゴル:約2日21時間ごとに暗くなる変光星
- 二重星団:双眼鏡で見ると美しい2つの星団
④ カシオペヤ座
北の空の高いところに、Wの形に並ぶ5つの星があります。カシオペヤ座です。北極星を探す目印にもなります(北極星の見つけ方)。
カシオペヤ座の近くには、家の形をしたケフェウス座もあります。
⑤ 南の空:フォーマルハウトとくじら座
四辺形の右側の辺(西の辺)を南へのばすと、低い空にぽつんと明るい1等星があります。みなみのうお座のフォーマルハウトで、「秋のひとつ星」と呼ばれます。
四辺形の東の辺を南へのばした先には、大きなくじら座が広がっています。
秋の星座は「王家の物語」
秋の星座の多くは、古代エチオピア王家の物語でつながっています。
| 星座 | 物語の中の役 |
|---|---|
| ケフェウス座 | 王 |
| カシオペヤ座 | 王妃。自分の娘の美しさを自慢した |
| アンドロメダ座 | 王女。お化けくじらへのいけにえにされる |
| くじら座 | 海の神が送りこんだお化けくじら |
| ペルセウス座 | アンドロメダ姫を助けた勇者 |
| ペガスス座 | ペルセウスが乗ったとも伝わる天馬 |
王妃カシオペヤが「娘は海の妖精より美しい」と自慢したため、怒った海の神がお化けくじらを送りこみます。いけにえにされたアンドロメダ姫を、勇者ペルセウスが助けた、というお話です。
音声ガイドでたどってみよう
ほしぞらドームの音声ガイド「秋の星座ツアー」では、ナレーションに合わせて、この順番で星座をめぐれます。それぞれの星座はペガスス座、アンドロメダ座、カシオペヤ座、ペルセウス座でくわしく紹介しています。
秋の星座を双眼鏡で楽しむ
- アンドロメダ銀河:細長いぼんやりした光。暗い空ほどよく見える
- ペルセウス座の二重星団:2つの星の集まりが並ぶ、秋の双眼鏡の名所
- すばる:秋の夜おそく、東の空に昇ってくる
秋の夜空の楽しみ方
秋は空気が澄みはじめ、夜も長くなるので、星をじっくり見るのにぴったりの季節です。
秋の夕方には、西の空に夏の大三角が残り、夜おそくには東から冬の星座が昇ってきます。3つの季節の星座を一晩で見られるのも秋の魅力です。夏と冬の大三角の見つけ方は夏の大三角と冬の大三角で紹介しています。
秋の星座の覚え方
- 四辺形を「秋の目印」として覚える
四角形は大きいので、思ったより広い範囲を探しましょう。 - 王家の物語の順番で覚える
王(ケフェウス)→王妃(カシオペヤ)→王女(アンドロメダ)→勇者(ペルセウス)→天馬(ペガスス)→お化けくじら。 - 音声ガイドで1回たどってみる
ナレーションと一緒に見ると、星座の位置関係が覚えやすくなります。
星座の覚え方のコツは星座の覚え方でも紹介しています。
秋の星座についての疑問
秋の星座はなぜ暗い星が多い?
秋の夜空の方向は、天の川銀河の外側をのぞく方向にあたり、明るい星が少ないからです。そのかわり、遠くの銀河(アンドロメダ銀河)を見やすい季節でもあります。
秋の四辺形の中には星がない?
明るい星はありませんが、暗い場所では、四辺形の中に何個か星が見えます。いくつ見えるかで、空の暗さを確かめられます。
秋に見える惑星は?
年によって変わります。惑星カレンダーで、今年の秋の惑星を確認しましょう。
秋の星座が見やすい時刻(月ごと)
星座は1か月に約2時間ずつ早い時刻に同じ位置に来ます。秋の四辺形が南の空の高い所に来る時刻を目安にすると、次のようになります。
| 月 | 四辺形が南の空に来る時刻(約) | おすすめのポイント |
|---|---|---|
| 9月 | 夜11時〜深夜0時 | 夜おそくに見る。夕方は夏の大三角が頭の上 |
| 10月 | 夜9〜10時 | 秋の星座をいちばんゆっくり楽しめる |
| 11月 | 夜7〜8時 | 夕食後にちょうどよい。東から冬の星座も昇ってくる |
| 12月 | 夜6時ごろ | 夕方の西の空へ。夜おそくは冬の星座が主役 |
秋の星座で見つけたい天体
- フォーマルハウト(みなみのうお座):秋の南の空でただ1つの1等星。「南のひとつ星」とも呼ばれます。
- ミラ(くじら座):約330日の周期で、2等ほどから10等ほどまで明るさが変わる変光星です。明るい時期には肉眼で見えます。
- 二重星団(ペルセウス座):カシオペヤ座とペルセウス座の間にある、2つの星団。双眼鏡で見ると美しい眺めです。
音声ガイド「秋の星座ツアー」で、ナレーションと一緒にたどれます。
星空を3Dで見る →よくある質問
秋の星座の見つけ方は?
頭の上近くにある大きな四角形「ペガススの四辺形」を見つけ、そこからアンドロメダ座、ペルセウス座、カシオペヤ座へとたどります。
秋の星座はいつ見える?
10月は夜9時ごろ、11月は夜8時ごろ、12月は夜7時ごろに、頭の上から南の空で見やすくなります。
秋のひとつ星とは?
みなみのうお座の1等星フォーマルハウトです。秋の南の低い空で、ひとつだけ明るく見えます。
アンドロメダ銀河は肉眼で見える?
暗い空なら、ぼんやりした光として肉眼でも見えます。双眼鏡があると見つけやすいです。